早めに予約することで正規航空券よりも格段に安く購入することが出来る「早割航空券」。早割航空券は予約するタイミングが早ければ早いほど割引率が高くなるので、航空券の予約は出来るだけ早くしておくのがオススメ。特にANAの「SUPER VALUE(旧旅割)」やJALの「先得」は最大70%以上の割引が適用されるので、かなりお得。また、早割チケットを採用している航空会社は、スカイマーク、エアドゥ、スターフライヤー、ソラシドエア、FDAあたりが人気。この記事では早割の特徴とともに各航空会社の早割運賃を比較しています。
また、早割は安いというメリットだけではなく、デメリットもあります。この記事では注意しておきたい早割のデメリットについても記載しているので是非参考にしてみてください。
飛行機の「早割航空券」とは
飛行機の早割航空券とは、航空会社の航空券を早いタイミングで予約・購入することで、正規航空券(大人普通運賃や片道運賃等)に比べて安い価格で購入出来るチケットのことです。一般航空会社のANAやJALの場合、東京⇔福岡の正規航空券は4万円前後しますが、早割を利用すれば1万円前後で同じ便のチケットを購入することが出来ます。
早割最大の魅力は割引率の高さ
航空会社には割引運賃は「往復割引」、「直前割引」、「小児割引」、「株主優待割引」と多数ありますが、その中でも特に一番割引率高いのが「早割」です。割引率が高い小児運賃でも“50%OFF”の割引率ですが、早割は60~70%の高い割引率を誇ります。航空券を少しでも安く購入するなら、早割がオススメです。
早く予約すればするほど割引率が高い
航空会社の早割を利用するなら出来るだけ早いタイミングがオススメ。早割は、予約時期が早ければ早いほど割引率が高くお得です。逆に搭乗日が近づけば近づくほど割引率は低くなるので、出来るだけ早く予約しましょう。
75日前までの予約が一番お得!
各航空会社の早割で一番割引率が高いのが「75日前」までの予約チケット。その次に「55日前」、「45日前」、「28日前」、「21日前」と順に割引率は下がっていきます。一般的に「21日前」が過ぎると早割は終わるので、航空券の割引率は一気に下がってしまいます。早割を利用するなら、遅くとも「21日前」までに予約しておきましょう。
人気航空会社7社の早割運賃を徹底比較
航空会社 | 早割運賃/割引率 | 普通運賃 | ||||
---|---|---|---|---|---|---|
75日前 | 55日前 | 45日前 | 28日前 | 21日前 | ||
ANA | 11,190円/72%OFF | 11,890円/70%OFF | 12,890円/67%OFF | 13,890円/65%OFF | 22,690円/43%OFF | 39,490円/東京⇔福岡 |
JAL | 10,900円/73%OFF | 11,600円/72%OFF | 12,600円/69%OFF | 22,400円/46%OFF | – | 41,100円/東京⇔福岡 |
スカイマーク | 9,890円/57%OFF(3日前) | 23,190円/東京⇔福岡 | ||||
エアドゥ | 7,960円/73%OFF | 10,660円/64%OFF | 12,260円/59%OFF | 12,860円/57%OFF | 14,060円/52%OFF | 29,560円/東京⇔札幌 |
スターフライヤー | 9,500円/74%OFF(80日前) | 10,000円/73%OFF(60日前) | 11,000円/70%OFF | 11,200円/69%OFF | 11,700円/68%OFF | 36,500円/東京⇔福岡 |
ソラシドエア | 9,990円/71%OFF | 10,490円/70%OFF(60日前) | 13,790円/60%OFF(35日前) | 14,790円/58%OFF | 16,790円/52%OFF(14日前) | 34,790円/東京⇔宮崎 |
FDA | 11,000円/60%OFF | – | – | 27,300円/名古屋⇔福岡 |
※2019年2月1日搭乗分(2018年11月13日調査)
ANA:「ANA SUPER VALUE」
ANAの早割「ANA SUPER VALUE(旧旅割)」は、「SUPER VALUE 75」、「SUPER VALUE 55」、「SUPER VALUE 45」、「SUPER VALUE 28」、「SUPER VALUE 21」の5段階。それぞれ75日前、55日前、45日前、28日前、21日前までに予約・購入することで、43~72%の割引率を得ることが出来ます。
JAL:「先得」
JALの早割「先得」は、「ウルトラ先得」、「スーパー先得」、「先得割引タイプB」、「先得割引タイプA」の4種類。それぞれ75日前、55日前、45日前、28日前までに予約・購入することで、46~73%割引された航空券を手に入れることが出来ます。
スカイマーク:「いま得」
スカイマークの早割「いま得」は、販売開始から“搭乗日3日前”まで購入出来るチケット。搭乗日3日前に購入しても57%と高い割引率のチケットを手にすることが出来ます。通常のチケットでもANAやJALに比べて安いのに、搭乗日3日前でも50%以上の割引率を得られるので非常にお得。
エアドゥ:「AIRDO スペシャル」
北海道を拠点にする航空会社エアドゥの早割「AIRDOスペシャル」は「AIRDOスペシャル75」、「AIRDOスペシャル55」、「AIRDOスペシャル45」、「AIRDOスペシャル28」、「AIRDOスペシャル21」の5段階で52~73%の割引を得られるチケット。それぞれ75日前、55日前、45日前、28日前、21日前で割引率が変わってきます。
スターフライヤー:「そら旅」
九州を拠点にする航空会社スターフライヤーの早割「そら旅」は「そら旅80」、「そら旅60」、「そら旅45」、「そら旅28」、「そら旅21」の5段階。割引率は74~68%。そら旅21(21日前)でも割引率は68%と高いのが特徴。九州への旅行で利用したい航空券です。
ソラシドエア:「バーゲン」
宮崎を拠点にする航空会社ソラシドエアの早割「バーゲン」は、「バーゲン75」、「バーゲン60」、「バーゲン35」、「バーゲン28」、「バーゲン14」の5段階で割引率は52~71%。
FDA:「45割」
静岡を拠点にする航空会社FDA(フジドリームエアラインズ)の早割「45割」は45日前までの予約で60%の割引を得られる航空券。
「早割」vs「小児運賃」どっちが安い?
航空会社 | 区間 | 早割 | 小児運賃 |
---|---|---|---|
ANA | 東京⇔福岡 | 11,890円~22,690円 | 20,690円 |
JAL | 東京⇔福岡 | 10,900円~22,400円 | 20,500円 |
スカイマーク | 東京⇔福岡 | 9,890円 | 16,640円 |
エアドゥ | 東京⇔札幌 | 7,960円~14,060円 | 14,780円 |
スターフライヤー | 東京⇔福岡 | 9,500円~11,700円 | 18,250円 |
ソラシドエア | 東京⇔宮崎 | 9990円~16,790円 | 17,395円 |
FDA | 名古屋⇔福岡 | 11,000円 | 13,650円 |
※2019年2月1日搭乗分(2018年11月13日調査)
3歳以上11歳以下の子供と一緒に飛行機に乗る時、気になるのが「早割」と「小児運賃」どちらが運賃が安くお得か。早割は予約するタイミングによって割引率が変わってくるため、時期によっては小児運賃の方がお得な場合もありますが、多くの場合は早割が安い。小児運賃は最大でも50%OFF。一方、早割は60~70%前後の高い割引が適用されるので、小児運賃よりもお得な場合が多いです。
ただし、「早割」は予約変更不可なのに対し、「小児運賃」は予約変更可能。搭乗日までに予約便の変更が予想される場合には予約変更可能な小児運賃の方が安心。一方、航空券の値段重視で考えるなら割引率の高い早割がオススメ。
知っておきたい!「早割」の注意点
予約後は購入締切期限に注意
早割で注意したいのが「購入期限」。チケットを予約した段階では、早割航空券を手にしていません。予約後、お金を支払うことで早割航空券を手にすることが出来ます。早割チケットの場合、予約後から購入期限が短く設定されている場合(予約日含め3日以内等)が多いので、購入期限を過ぎる前にお金を支払っておきましょう。購入期限を過ぎると、タイミングによっては適用される割引率が大きく変わってきます。
購入後は予約変更が出来ない
早割チケット最大のデメリットは、購入後に予約変更出来ないこと。「片道運賃」や「往復割引運賃」、「小児運賃」の場合は購入後当日まで予約便を変更することが出来ますが、「早割運賃」は予約変更不可。変更する場合は、一度キャンセル(払戻手続き)をしてから再度新しい航空券を予約する形になります。
また、出発日当日に出発空港で前の便に空席があっても当然ながら便を変更することは出来ません。
キャンセルする場合はキャンセル料金が高い
早割はキャンセル料が高い。普通運賃の場合は購入後から出発日当日の出発時刻まではキャンセル料は払戻手数料(430円)のみで済むことが多いですが、早割は払戻手数料(430円)に加え取消手数料がかかってきます。キャンセル料は、キャンセルするタイミングが遅くなればなるほど高くなり、出発時当日の出発予定時刻を過ぎるとキャンセル料は運賃のほど100%相当がかかってきます。
マイルの還元率が低い
早割チケットは普通運賃に比べてマイルの還元率が低い。通常、東京⇔福岡間で得られるマイルは567マイル。しかし、早割の場合はANA、JALともに75%相当の425。他の区間でも「ANA SUPER VALUE」や「先得」を利用する場合は普通運賃で得られるマイルの75%相当となります。
最後に
飛行機の航空券を少しでも安く買いたいなら「早割」がオススメ。早割は各航空会社の割引チケットの中でも高い割引率を実現しているお得なチケット。最大70%前後の割引率が得られるので、出来るだけ早く航空券を予約するのがオススメ。
ただし、安い早割チケットは「予約変更不可」、「キャンセル料が高い」、「マイル還元率が低い」といったデメリットもあるので注意しておきたい。こういったデメリットも気にならない場合は、早割チケットは非常にお得。早い段階で旅行の予定が決まっている場合は、早割を活用してみましょう。