飛行機へのパソコンの持ち込み・預け入れ制限について

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出張で飛行機を利用するサラリーマンにとって欠かせないアイテムが、ノートパソコン。ノートパソコンがあれば、飛行機での移動中も仕事をこなすことが出来るので、忙しいサラリーマンの必需品。海外や出張先で長期滞在する場合も普段から使っているパソコンがあれば、慣れない土地でも普段通りに仕事をこなすことが出来るので、使い慣れたパソコンを持っていきたい。

そんなビジネスマンにとって欠かせないパソコンは、飛行機へ持ち込むことが出来るのか気になるところ。この記事ではパソコンを預け入れ、機内へ持ち込み出来るか、またその時の制限についても詳しく紹介しています。

飛行機へのパソコンの持ち込み

機内持ち込み 預け入れ
可否
ワット数制限 160Wh以下 160Wh以下
数量制限 無し 無し

飛行機に搭乗する際、パソコンは機内へ持ち込む場合もスーツケースに入れて預ける場合もどちらも可能です。特に数量制限は無いので、機内へ2台持ち込んでも、スーツケースに2台入れて預け入れても問題ありません。唯一の制限となるのが、ワット数。ノートパソコンに使われているリチウムイオン電池は制限対象となっているので、160Wh以下であることが重要。160Whを超えるものは機内への持ち込みも預け入れもどちらも不可です。ただし、一般的なノートパソコンで160Whを超えるリチウムイオン電池を搭載していることはまずないので特に気にする必要はありません。

各航空会社は機内への持ち込みを推奨

飛行機の旅や出張でノートパソコンを持っていくなら、機内へ持ち込むのがおすすめ。ANAやJALをはじめ多くの航空会社が、パソコンは預け入れ荷物ではなく機内へ持ち込むことを推奨しています。その理由は、ノートパソコンは貴重品が該当するため。お金同様、貴重品であるノートパソコンは盗難防止のために、乗客自身に持っておいてもらうのが、各航空会社の基本スタンスです。

預け入れる場合は破損に注意!

各航空会社がノートパソコンは、預け入れではなく機内への持ち込みを推奨する、もう一つの理由が、”PCは壊れやすい”こと。国内の航空会社は受託手荷物の扱いには十分注意しているものの、スーツケース内の環境によってPCが破損する場合があります。また、海外の航空会社の場合は受託手荷物(スーツケース等)の取り扱いが乱暴であることも多いので、スーツケースが傷ついたり、ケース内に壊れやすいものを入れていると破損してしまう可能性が高いです。

また、パソコンは「壊れやすいもの」に該当するので、万一パソコンが破損してしまっても補償の対象外となってしまいます。

パソコンを預ける場合は条件付き

パソコンをスーツケースに入れて預け入れる場合は、2つの条件があるので、確認しておきましょう。

条件1.電源をスリープモードではなく完全オフにする

条件の一つ目は、ノートパソコンの電源を完全オフにすること。ノートパソコンに使われているリチウムイオン電池は相次ぐ発火事故を起こしているので、国土交通省が2017年に「リチウム電池(リチウムイオン電池)を内蔵した携帯端末(スマホ、タブレット、ノートPC等)を預け入れる場合は電源を完全オフにすること」を義務化。このルールは、ANA、JALをはじめ日本国内の全ての航空会社に適用されています。

また、このルールは国際民間航空機関(ICAO)が発表したルールに従ったもので、日本だけではなく世界各国の航空会社を利用する場合も、このルールが適用されます。そのため、国内線、国際線どちらをを利用する場合も、ノートPCを預ける方は必ず電源をオフにしておきましょう。

条件2.梱包して偶発的な作動や損傷を防止する

もう一つ大切なことは、ノートパソコンを衝撃や圧迫から守るために梱包をしっかりしておくことです。これは、スーツケースを預けてから飛行中全ての過程での誤作動や損傷を防ぐためのもの。プチプチといった衝撃を緩衝する素材でしっかり梱包しましょう。スーツケースに入れる場合も、クッション材となる服の間などに入れておくのがおすすめです。特に海外の航空会社を利用する場合や国際線を利用する場合は大事なPCを破損しないためにも、念入りに梱包しておきましょう。

機内持ち込みも預け入れもPCの数量制限は無し。ただし、重量オーバーに注意!

機内持ち込み荷物 預け入れ荷物
ANA 10kg 20kg(国内線)/23kg(国際線)
JAL 10kg 20kg(国内線)/23kg(国際線)
ピーチ・アビエーション 7kg 20kg※バリューピーチ時
ジェットスター 7kg 10kg(国内線)/20kg(国際線)※StarterPlus時
ソラシドエア 10kg 20kg
バニラエア 7kg 20kg
エアドゥー 10kg 20kg
スカイマーク 10kg 20kg

パソコンを預け入れる場合も機内へ持ち込む場合も数量制限はありません。2台でも3台でも可能です。ただし、機内への持ち込む手荷物、預ける受託手荷物はどちらも重量制限があります。パソコンを複数台持っていく場合は、重量制限に引っ掛からないように注意しておきましょう。

一般的なノートPCの重量は、1台あたり1kg~2.5kg程度。11.6インチのコンパクトなものなら1kg程度。13.3インチなら1.2~1.5kg程度。大きめの15.6インチなら2~2.5kg程度です。ANAやJALは機内への持ち込み手荷物は10kgですが、LCCの場合は7kgであることも多いので要注意。また、預ける受託手荷物の重量は20kg。この重量を超えた場合は別途追加料金がかかってきます。

パソコン用モバイルバッテリーを持っていく場合は、機内持ち込みのみ可能

予備電池(モバイルバッテリー等) 電池内臓端末(ノートPC、スマホ、タブレット)
機内持ち込み 100Wh以下
100Wh以上160Wh以下 〇※2個まで
160Wh超 × ×
預け入れ × 〇※160Wh以下のみ

パソコンと一緒にパソコン用のACアダプターやコンセント式充電器を持っていく場合は、機内への持ち込み、預け入れともに制限はありません。ただし、パソコンやスマホを充電するモバイルバッテリーを持っていく場合は預け入れ、機内への持ち込みとも制限があるので、注意が必要です。

預け入れは全面禁止

ノートPCは預け入れ可能ですが、同じリチウムイオン電池を使用したモバイルバッテリーでも、モバイルバッテリーは預け入れは不可。国際民間航空機関(ICAO)のルールでは、リチウムイオン電池は、予備電池(モバイルバッテリー等)と電池内臓端末(スマホ、タブレット、ノートPC等)では、予備電池の方がルールが厳しくなっています。ノートPCは160Wh以下のものであれば預け入れは数量制限無く可能ですが、モバイルバッテリーは容量関係なく預け入れ不可です。そのため、スマホやノートパソコン用にモバイルバッテリーを持っていこうと思っている人は、誤ってスーツケースに入れたまま預けてしまわないように注意しておきましょう。

機内持ち込みは160Wh以下!数量制限も有り

さらにモバイルバッテリーは数量制限もあり。持ち込めるのは、160Wh以下のみ。そして100Wh以上160Wh以下は1人あたり2個まで。ただし、一般的なモバイルバッテリーであれば160Whを超えることはないので、2個まで持っていく分には特に容量制限を気にする必要はありません。

▼モバイルバッテリーの持ち込みについて詳しく見てみる

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まとめ

  • ノートパソコンは機内へ持ち込みのがオススメ
  • 手荷物の重量オーバーに注意
  • PC用モバイルバッテリーを持っていく場合は制限に注意

ノートパソコンを旅先や出張先に持っていくなら、機内持ち込みがおすすめ。預け入れも可能ですが、スーツケースの取り扱いが酷い国や航空会社では、中に入れてあるPCが壊れてしまう可能性があります。PCの大事なデータをなくさないためにも、機内へ持ち込むのがおすすめ。

また、機内へ持ち込む場合は重量オーバーに注意しておきたい。JALやANAといった大手航空会社の場合は機内への持ち込み手荷物の重量は10kgまで大丈夫ですが、格安航空会社の場合は7kg以内となっているところも多い。ノートPCを2台以上入れたり、大型のPCを入れるとすぐに重量が重くなってしまうので、追加料金を取られないためにも要注意。

さらにPC用モバイルバッテリーはノートPCよりも制限が多いので、制限はチェックしておきたい。特に重要なことはモバイルバッテリーは預け入れ不可であること。ノートパソコンとも充電用モバイルバッテリーを持っていく場合は一緒に機内へ持ち込むと良いでしょう。