国際線の乗り継ぎ方法!海外の空港でスムーズに乗り継ぐための手順

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目的地までの直行便が無い場合や、直行便よりも安く航空券が買える場合に利用するのが乗継便(経由便)。1本の飛行機ではなく、経由地到着後2本目、3本目の飛行機へと乗り継ぎ最終目的地を目指すのが乗継便です。慣れてしまえば大したことが無い乗り継ぎも、初めてでさらに国際線となると不安になるのも無理はありません。

この記事では初めて海外の空港で乗り継ぎをする人でも安心して飛行機に搭乗出来るよう、国際線での乗り継ぎ方法を詳しく紹介しています。また、注意しておきたいポイントも紹介しているので、是非参考にしてみてください。

国際線利用時の乗り継ぎの流れ

1.出発空港でチェックイン

2.手荷物を預ける

3.保安検査

4.出国審査

5.搭乗・乗継空港到着

6.乗継カウンターでチェックイン

7.保安検査

8.乗継便搭乗

1.国内の出発空港でチェックイン

日本国内の出発空港に到着したら、国際線出発ロビーのチェックインカウンターへ行き搭乗手続きを済ませます。メールで送られて来た「eチケットお客様控え」や「旅程表」を提示し、搭乗券を受け取ります。

全日空や日本航空、大韓航空、ユナイテッド航空、キャセイパシフィック航空といった同一の航空会社或いは提携航空会社で乗り継ぎをする場合は、出発空港で1本目の飛行機と2本目の飛行機の搭乗手続きが同時に可能です。海外の空港で乗り継ぎする飛行機の搭乗券も含めて計2枚の搭乗券を受けることが出来ます。

また、会社の規定や発券機の故障、天候不良といった理由から出発空港にて乗継便の搭乗券を発券してもらえない場合もあります。その場合は、海外の乗り継ぎ空港に到着後、乗り継ぎカウンターにてチェックインをし搭乗券を受け取ります。

2.手荷物を預ける

チェックイン時に預ける手荷物がある場合は受託手荷物として預けます。国際線は国内線に比べて機内へ持ち込む手荷物のルールが厳しいので、機内へ持ち込むことが出来ないものは、スーツケースにいれて預ける必要があります。

国際線の乗り継ぎで気になるのが、日本で預けた手荷物はどこまで持っていってくれるのかということ。「乗り継ぎ空港まで」なのか「最終目的地まで」なのか。同一の航空会社を利用する際は、預けた手荷物は最終目的地まで運んでくれます。

例えば、キャセイパシフィック航空を利用して「成田(日本)→香港→パリ(フランス)」の経路で成田からパリへ行く場合、成田空港で預けた手荷物は乗り継ぎ空港の香港ではスルーしてパリで受け取ることになります。

ユナイテッド航空を利用して「成田(日本)→サンフランシスコ(米国)→ラスベガス(米国)」といったように「国際線→海外の国内線」の経路で移動する際は、乗り継ぎ空港で入国手続きを済ませる必要があるので一旦手荷物を受け取り、国内線のチェックインカウンターで再度手荷物を預ける形となります。出発空港で受け取る手荷物引換証には最終目的地が記載されていますが、間違えないように。また、念のために出発時にチェックインカウンターで乗継空港にて手荷物を一旦受け取る必要があるかどうか確認しておきましょう。

3.保安検査

搭乗手続きを済ませたら保安検査場へ移動し、機内へ持ち込む手荷物検査を受けます。国際線は液体物のルールが厳しく制限されているので、1容器100mlを超える液体物(ペットボトル飲料、化粧水、乳液、クリーム等の化粧品関連、味噌、漬物、缶詰、ヨーグルト、プリンといった飲食物等)を持っていると保安検査場で没収となります。また、1容器100ml以下でも、容量1リットル以下のジッパー付き透明プラスチック袋にまとまって入っていないものは同様に没収となります。

機内へ持ち込むことが出来ない液体物を旅行先に持っていく場合は、預け入れるスーツケースの中に入れておく必要があります。また、液体物以外にも凶器となりうるハサミ、カッター、ナイフといった刃物類やバット、ゴルフクラブ、ドライバーといったものも機内持込不可です。

4.出国審査

保安検査を通過した後は、出国審査へ移動。出国審査では係員にパスポートと搭乗券を提示し、パスポートに出国スタンプを押してもらいます。

出国審査を終えたら、1枚目「日本→海外の乗り継ぎ空港」の搭乗券に記載されている搭乗ゲートへ移動します。搭乗時間が来て搭乗者の一斉搭乗が始まったら機内へ乗り込み乗り継ぎ空港へと向かいます。

5.海外の乗継空港到着

海外の乗り継ぎ空港に到着したら、「乗り継ぎ(Transfer)」の案内ボードに従って進んでいきます。乗り継ぎ空港で一旦空港の外に出ない限り、「入国審査(Immigration)」を受ける必要はないので、入国審査の案内ボードは無視して乗り継ぎの案内ボードの方向へ進みます。

また、通常は一緒に搭乗している乗客も同じ乗り継ぎ方法で同じ目的地へと向かう場合が多いので、その流れに従って進んでおけば問題ありません。もし、乗り換え時間がかなり長く、観光する余裕がある場合は「入国カード」と「税関申告書」を記入して入国審査と税関を通って入国します。

アメリカのサンフランシスコに到着後、アメリカ国内線でラスベガスへ向かうように「国際線→海外の国内線」と乗り継ぎする場合は、乗り継ぎ空港にて「入国審査(Immigration)」を受ける必要があります。そのため、入国審査を済ませてから国内線を利用するという流れになるため、全体の流れ「空港到着→入国審査→荷物受け取り→税関→再度荷物預け入れ→国内線の保安検査→搭乗ゲート」という形になります。

6.乗継カウンターでチェックイン

出発空港で搭乗券を発券してもらっていない場合や、乗り継ぎ空港で違う航空会社に乗り継ぐ場合は、乗り継ぎカウンター(Transfer Desk)にて2本目の飛行機の搭乗手続きを行い搭乗券を受け取ります。

また、出発空港にて乗継便の搭乗券も受け取っている場合は乗り継ぎカウンターへ立ち寄る必要はありません。トランスファーデスクはスルーして保安検査場へ向かいます。

7.保安検査

海外の空港で乗り継ぎをする場合、2度目の保安検査を受けます。この時注意しておきたいのが液体物。国際線では機内へ持ち込める液体物は1容器100ml以下で総量1リットル以下のジッパー付透明プラスチック袋にまとめられているものに限定されます。それ以外の液体物は持込不可のため、保安検査場で持っていると自ら放棄する必要があります。

乗り継ぎ空港での保安検査で注意しておきたいのが、日本国内の空港の保安検査後に売店や免税店で購入した液体物も制限の対象になるということ。「日本→乗継空港」の飛行機では、保安検査後に買った液体物ですが、「乗継空港→最終目的地」の飛行機では保安検査前に買った液体物なので持ち込み不可。没収されたら困るものを購入する場合は、最終乗継空港の保安検査通過後に購入するのが良いでしょう。

8.乗継便搭乗

2度目の保安検査を受けると搭乗エリアへ出ます。2枚目の航空券に記載されている搭乗ゲートへと移動。あとは、搭乗時間になったら乗継便に乗って最終目的地へ行くのみです。

乗り継ぎ時間は余裕を持って“2時間以上”に!

大手航空会社(ANAやJAL)で乗継便を直接予約する場合は、航空会社が定める「最低乗継時間」をクリアした乗継便に乗車することになるので、乗り継ぎ時間が十分かどうか気にせずチケットを購入することが出来ます。また、万が一飛行機の遅延で乗り継ぎに失敗した場合でも、航空会社が次の便の手配をしてくれたり、次の便が翌日になる場合はホテルを手配してくれたりと何かしらの保障を受けることが出来ます。

しかし、1本目と2本目の航空券を個別に予約する場合は自分自身で乗り継ぎ時間を考えてフライトスケジュールを決める必要があります。また、その際、1本目の飛行機が遅れて2本目に乗り遅れてしまった場合、基本的に保証は何も受けることが出来ません。そのため、個別に予約する場合は飛行機の遅延や乗り継ぎの手続き等を考慮し、乗り継ぎ時間は“2時間以上”確保しておくようにしましょう。

最後に

国際線の乗り継ぎで重要となるのが、出発空港でのチェックインと乗り継ぎ空港での保安検査。出発空港で乗継便も同時にチェックインをしておけば乗り継ぎ空港でチェックインをする必要がなく、スムーズに乗り継ぎが出来ます。また、乗り継ぎ空港では再度保安検査があるので、保安検査で引っ掛からないためにもペットボトルの飲み物は飲み干しておく、日本国内のフリーゾーンでは液体物とみなされる免税品は購入しないこと。

また、「国際線→国際線」と違って「国際線→海外の国内線」の乗り継ぎでは、乗り継ぎ空港で入国審査を行う必要があるなど手順が異なるため、その点も頭に入れておきましょう。