飛行機のeチケットとは?正しい使い方と注意点

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航空会社や旅行会社のホームページで航空券を購入したり、旅行代理店の航空券付きのツアーを申し込むと郵送やメールで「eチケットお客様控え」が送られてきます。或いは航空会社や旅行会社のマイページで予約詳細を確認するとeチケットお客様控えを確認出来るようになっています。現在、航空券を購入しても送られてくるのは紙の航空券ではなく、チケットレスのeチケットのみ。

初めて飛行機を利用する人や、紙の航空券しか知らないという人は、初めてのeチケットに戸惑うことも多いでしょう。出発日当日にeチケットをどのように使って飛行機に搭乗すれば良いのかわからないことが多いと思います。

そこで、この記事では、初めてのeチケットでも安心して使えるように、正しい使い方や知っておきたい注意点などを詳しく紹介させていただきます。

eチケットとは

「eチケット」とは、従来の紙の航空券に代わって誕生した電子航空券。私たちが予約した航空券はeチケットとして各航空会社のコンピュータシステムに保管されています。実際に私たちがチケット購入後に受け取るのは、その控えである「eチケットお客様控え」です。

eチケットお客様控えを印刷したもの、或いはスマホ画面で表示したものがあれば、チェックインカウンターでパソコンシステム上にあるeチケットと照合出来、チェックイン(搭乗手続き)を済ませることが出来ます。従来は搭乗券を受け取るためには紙の航空券が必要でしたが、eチケットの誕生によってチケットレスでチェックインを済ませ搭乗券を得ることが出来るようになりました。

また、本物の「eチケット(電子航空券)」は航空会社のコンピュータに保管されているので、「eチケットお客様控え」の印刷物を紛失したり、家に忘れてしまっても、いつでも再発行が可能です。従来の紙の航空券時代の大きなデメリットである“紛失”や“忘れ”がチケットレス化によってなくなりました。

1994年にユナイテッド航空がeチケットシステムを開発。2000年にはJALが国内で初めてeチケットを導入し2002年にANAも導入。2008年には国際航空運送協会(IATA)が加盟航空会社に電子航空券の利用を義務付け、eチケット化に完全移行となりました。

eチケットは印刷必須?

国内線:印刷不要

空港到着後のチェックイン(搭乗手続き)では「eチケットお客様控え」の“2次元バーコード(QRコード)”又は“予約番号・確認番号”が必要です。印刷したものを持っておくと安心ですが、必ずしも印刷が必要ではありません。

チェックイン時はeチケットお客様控えを表示するスマホがあれば、スマホで2次元バーコードを表示して自動チェックイン機でもチェックインカウンターでも搭乗手続き可能です。また、eチケットに記載されている予約番号・確認番号を自動チェックイン機に入力することでも搭乗手続きが出来るので、予めメモした用紙を持っていくことでチェックインできます。

国際線:印刷するべき

国際線を利用する場合、入国許可証であるビザを取得している場合を除き、通常の観光旅行や短期滞在では、eチケットお客様控えの印刷物を持っておくべきです。その理由は、入国審査で引っ掛からないためです。入国審査に厳しい国では、「帰りの航空券」を持っているかどうか確認されることがあります。帰りの航空券を持っていないと入国拒否されることもあります。

入国審査でのトラブルを防ぐためにも、eチケットお客様控えの印刷物があると安心です。eチケットには、行きと帰り往復分の情報が記載されているので、帰りの航空券を持っていることを簡単に証明することが出来ます。国際線を利用する際は、念のためにeチケットお客様控えを印刷して持っていきましょう。

印刷時はカラーでも白黒でもOK

家にプリンターが無い場合はコンビニのネットプリントがオススメ

家にプリンターが無くてeチケットを印刷出来ない人は、近くのコンビニ(セブンイレブン、ローソン、ファミリーマート、サークルK・サンクス、セイコーマート)で利用出来る「ネットプリント」、「ネットワークプリントサービス」がオススメ。

パソコンやスマホを使って、eチケットをネットワーク上に保存して、コンビニに行って簡単に印刷することが出来ます。ネットプリントサービスの利用料は無料で、コンビニでの印刷時に白黒1枚20円、カラー1枚60円の印刷代を支払うだけ。家にプリンターが無い人やパソコンが無い人でも、簡単に印刷できるので是非利用してみてください。

【手順】1.ネットプリント登録→2.メールのeチケットお客様控えをスマホやPCに保存→3.ネットプリントにアップロード→4.コンビニで予約番号等を入力して印刷→5.出発日当日に印刷物を空港に持っていく

eチケットで飛行機に乗るための使い方

1.eチケットを準備する

  • eチケットお客様控えの印刷物
  • eチケットお客様控えを表示できるスマホ
  • eチケットお客様控えに記載されている予約番号・確認番号をメモした紙

出発日当日空港に持っていくのは、上記の3つのいずれか一つ。国内線の場合は印刷物を必ずしも持っていく必要はなく、いつでも表示できるスマホや予約番号・確認番号が分かるメモ用紙があれば大丈夫です。

2.eチケットを使って自動チェックイン機・チェックインカウンターで搭乗手続き

eチケットは搭乗券ではなく“航空券”。飛行機に搭乗するためには搭乗券が必要です。eチケットを持っているだけでは飛行機に搭乗出来ないので、空港到着後に搭乗券を受け取るチェックイン(搭乗手続き)を済ませます。

自動チェックイン機を利用する際は、印刷したeチケットお客様控えのバーコードかスマホで表示したバーコードをスキャンすることでチェックインできます。また、予約番号・確認番号を入力することでもチェックイン可能です。チェックインカウンターで手続きをする場合は、印刷したeチケットお客様控えをスタッフさんに提示するか、スマホの画面を見せることでチェックインできます。

3.搭乗券を受け取る

チェックインが済むと同時に搭乗券を受け取ります。搭乗券は飛行機に搭乗する上で欠かせないもので、手荷物カウンターで手荷物を預ける際や保安検査、搭乗口で必要になってくるものです。

搭乗券を受け取った後は基本的にeチケットお客様控えは不要です。国内線の場合は帰りの航空券の時、国際線の場合は入国審査の時と帰国時に使うぐらいです。

4.手荷物を預ける

搭乗券を受け取ったら手荷物カウンターへ移動し、搭乗券を提示し、機内へ持ち込まないスーツケースを受託手荷物として預けます。

5.保安検査を受ける

スーツケースを預けた後は、保安検査場へ行って係員へ搭乗券を提示し、金属探知機によるボディチェックとX線検査による手荷物チェックを受けます。

6.出国審査を受ける(国際線のみ)

国際線利用時は保安検査の後に出国審査を受けます。パスポートと搭乗券を提示し、パスポートに出国スタンプを押してもらいます。

7.搭乗口へ

チェックイン、手荷物預け入れ、保安検査、出国審査と全ての手続きが終わったら搭乗口へ移動します。搭乗する飛行機の搭乗口は搭乗券に記載されているので、締切時間までに搭乗口へ移動して搭乗開始時間まで待機します。搭乗時間になったらアナウンスがあるので、搭乗券を持って搭乗口の改札を通り機内へと乗り込みます。

最後に

eチケットは初めて利用する場合には難しく感じることもありますが、スマホだけ持っていって搭乗手続きを済ませることが出来るので、非常に便利なものです。もちろん、紙がある方が安心という人も、印刷して持っていけば従来の紙の航空券同様に利用することが出来ます。

国内線ではeチケットを表示できるスマホがあれば十分ですが、国際線では紙のeチケットがある方が入国審査の際に安心なので、国際線利用の方は印刷したものを持っておくと良いでしょう。