ピーチでは運賃が高いプライムピーチ、バリューピーチではキャリーケースを預けることが出来ますが、運賃が安いシンプルピーチではスーツケースを預けることは出来ず、もし預ける場合は別途追加料金を支払う必要があります。そのため、無料で手荷物を持っていける「機内持ち込み」で出来るだけ多くの荷物を持っていきたいところ。
機内へ持ち込む際に気になるのが、サイズは何cmまで、重量は何kgまで、個数は何個まで持ち込みが認められているのか。ピーチが規定するサイズや重量、個数を正しく把握しておけば、そのルール範囲で出来るだけ多くの荷物を機内へ持ち込めるようになります。
この記事では、ピーチの機内へ持ち込み可能なサイズ、重量、個数に触れながら機内へ手荷物を持ち込むための方法を紹介しています。また、持ち込む際に注意しておきたいことや多くの人が気になるであろう疑問にも出来るだけ多く答えているので、是非参考にしてみてください。
ピーチの機内へ手荷物を持ち込む方法
ピーチ航空の機内へ手荷物を持ち込む方法は2つ。「手荷物」として持ち込む方法と「身の回り品」として持ち込む方法があります。ピーチで機内へ持ち込むことが出来る手荷物の個数は、最大でこの“2個”だけです。
1.「手荷物」として持ち込む
キャリーケース(スーツケース)、リュックサック(バックパック)
ピーチでは、1人あたり1個まで「手荷物」を機内へ持ち込むことが出来ます。
ピーチの運賃タイプは、シンプルピーチ、バリューピーチ、プライムピーチと3種類ありますが、どの運賃タイプも1人あたり1個まで無料で持ち込むことが出来ます。
キャリーケースやスーツケース、リュックサック、バックパックを空港カウンターで預けると「受託手荷物料金」がかかってくるので、多くの人が機内持ち込みを選んでいます。
2.「身の回り品」として持ち込む
ハンドバッグ、ショルダーバッグ、ボディバッグ、リュックサック、バックパック、カメラバッグ
飛行機の機内へは手荷物だけではなく「身の回り品」も1人あたり1個まで持ち込むことが出来ます。航空券が安く、色々と制限が厳しいLCCでも身の回り品は1人あたり1個まで認められています。もちろん、ピーチも1人1個まで持ち込み可能です。
スーツケースに入らないもの、空港や機内で使うものは身の回り品としてハンドバッグやリュックなどに入れて持ち込むと良いです。
「手荷物」を持ち込む条件
3辺の合計 | 115cm | ||
---|---|---|---|
サイズ | 縦50cm | 横40cm | 幅25cm |
重量 | 7kg | ||
個数 | 1個 |
ピーチで手荷物(キャリーケース)を機内へ持ち込む際に注意しておきたいのが「サイズ」と「重量」です。
「サイズ」は、3辺の合計が115cmで各辺の長さが50cmx40cmx25cm以内。特に注意したいのは「縦50cm以内」です。他の航空会社は「縦55cm以内」という会社が多く、同じ国内のLCCのバニラエアでも縦55cm以内なのでピーチはこの点に厳しい。「機内持ち込みサイズ」として売られているスーツケースの大半は「縦55cm」のものなので、スーツケース選びは注意が必要です。
また、重量も「7kg以内」とANAやJALの「10kg以内」に比べて厳しいです。ただし、他のLCCであるジェットスター、バニラエア、春秋航空も重量は同じ7kg以内なので、LCCの中で特にピーチだけが規定重量が厳しいということはありません。
ピーチ利用時におすすめの機内持ち込み用キャリーケースはコレ!
「50cmx40cmx25cm」のサイズでピーチの厳しい機内持ち込みサイズをクリアするキャリーケースです。人気ブランド“アメリカンツーリスター”の高級感のある見た目としっかりとした作り、軽さが人気のスーツケース。小さいながらも容量は32Lなので2~3泊にも対応出来ます。
「身の回り品」を持ち込む条件
3辺の合計 | 115cm | ||
---|---|---|---|
重量 | 手荷物と合わせて7kg | ||
個数 | 1個 |
機内へスーツケース(手荷物)を持ち込む場合、ハンドバッグやショルダーバッグも1人あたり1個までであれば身の回り品として持ち込むことが出来ます。
手荷物の場合は「サイズ」、「重量」と制限がありますが、身の回り品も同様に制限があります。身の回り品のサイズ条件は3辺(縦・横・幅)の合計が「115cm以内」です。各辺の合計が115cm以内で、座席上の収納棚又は座席下へ収納出来るものが持ち込み可能です。
また、重量は手荷物と合わせて7kg以内というのが条件です。スーツケースがパンパンで7kgの場合は身の回り品の重量を足すと重量オーバーとなってしまうため、どちらか一方は持ち込み出来ません。そのため、スーツケース以外にハンドバッグやショルダーバッグといった身の回り品を持ち込む場合は、軽いものに限定されます。
参照元:
機内持ち込みの手荷物について|ピーチ
国内・国際旅客運送約款|ピーチ
キャリーケースとリュックサック、二つ持ち込んでも大丈夫?
キャリーケースとリュックサックは両方持ち込み出来るのか気になる人も多いと思います。小さいハンドバッグ程度であれば問題なさそうですが、やはり大きいリュック・バックパックとなると「キャリーケースと一緒には持ち込めないのでは?」と考えてしまいます。
安心してください。ピーチのルール(旅客運送約款)上は大丈夫です。ルール上、機内へは50cmx40cmx25cm以内の手荷物1個と3辺の和が115cm以内の身の回り品1個は無料で持ち込むことが出来るので、規定サイズ内のリュックサック・バックパックであればキャリーケースと一緒に持ち込むことが出来ます。
ただし、2個持ち込むことは可能ですが、2個合わせて重量が「7kg」を超えている場合は重量オーバーで持ち込み出来ません。キャリーケースとリュックサック両方を持ち込み出来るのは、2つを合わせて総重量が7kg以内の時のみです。
傘やお土産袋は手荷物と身の回り品と別に持ち込み出来る?
ピーチ利用時に注意しておきたいのが傘やお土産品の持ち込み。
飛行機利用時に機内へ持ち込み出来るのは原則、手荷物と身の回り品の計2個まで。しかし、ANAやJALを始め一般航空会社の場合はスーツケースとリュックと2個荷物を持っていて、さらに傘やお土産袋を持っていても見逃してくれるケースがほとんどです。
一方、ピーチでは機内へ持ち込めるのは計2個までと厳格に決まっているので、キャリーケースとリュックに傘又は免税品等のお土産袋を持っていると、持ち込みの個数制限オーバーで止められることが多いです。
ピーチを利用する際は、傘は長傘ではなく手荷物に入る折り畳み傘を持っていくようにし、観光地や空港で買った免税品・お土産袋は手荷物にしまっておくようにしましょう。
ピーチは重量に厳しい
ピーチ利用時に一番注意しておきたいのが機内持ち込み手荷物の「重量」。
キャリーケース(手荷物)とハンドバッグ、リュック等の身の回り品の総重量が“7kg”を超えていると、搭乗口から機内へ搭乗することはおろか、保安検査を受けることすらできないので、必ず7kgに収まるように荷造りをしましょう。
また、特に注意したいのが帰りの飛行機です。行きはちゃんと重量に気を付けて荷造りをしていれば重量オーバーになってしまうことはありませんが、帰りはお土産を買って荷物が増えているので重量オーバーになってしまう可能性が高いです。
そんな時のために外出先でもキャリーケースの重量を測ることが出来る「荷物はかり」を持っておくと便利です。
空港で実際に重量チェックはある?
ANAやJALの場合は機内へ持ち込む手荷物の重量をチェックされることもないので、「バレなければ大丈夫!」と思って重量を気にせず機内へと持ち込もうとする人もいますが、ピーチでは空港で重量チェックがあります。
全ての空港で重量計測をしている訳ではありませんが、重量が重そうな荷物を持っている人にはピーチ職員が声を掛けて重量計測をすることがあります。また、ピーチのターミナルが空港の第1ターミナルではなくLCC専用ターミナルにある関西国際空港(関空)や那覇空港では保安検査を受ける前にピーチ職員或いは空港職員が一人一人の手荷物の重量を測っています。
また、その他の空港でも年々重量に関して厳しくなってきているので、重量は絶対に7kg以内に抑えるようにしておきましょう。
空港で重量オーバーで止められた・・・その時の対処方法はコレ!
もし、空港の重量チェックで「7kg」を超えてしまった場合、そのままでは飛行機へ搭乗することが出来ません。保安検査前の重量チェックであれば、保安検査を通過することすら出来ません。そんな重量オーバーで止められてしまった時の対処方法は以下の3つです。
重いものを服のポケットへ入れる
一つは、手荷物に入っている重いものをズボンや上着のポケットに入れるというもの。7kgを少し超えた程度であれば、重いものを服のポケットへ入れることで重量を7kg以内に抑えられる場合が多いです。
現地で買えるものは思い切って捨てる
ポケットに入れても重量が7kgを超える場合やポケットがあまりないといった場合は、思い切って捨てるという方法もあります。重いけど安いものは思い切って捨てて、現地で買うと良いです。
持ち込みは諦めて預ける
どうしても重量が7kg以内に収まらない場合は機内持ち込みは諦めて手荷物カウンターで手荷物を預けるしかありません。その際、「受託手荷物料金」が必要です。また空港カウンターで新たに手荷物を預ける手続きをするため手数料が上乗せとなり事前のネット予約よりも割高となります。
食べ物、飲み物は持ち込んでも大丈夫?
ピーチは国内線はもちろん、国際線でも機内食は有料です。
水やお茶といった飲み物も有料になっているので、機内で飲み物を飲んだり、弁当やお菓子などの食べ物を食べたい場合は自分で持ち込む必要があります。
LCCの場合は機内で提供する有料のドリンクや機内食を買ってもらうために、機内への持ち込み又は機内で持ち込んだものの飲食を禁止しているところあります。しかし、ピーチは食べ物、飲み物に関して特に持ち込み制限はなく、持ち込んだものは機内で自由に食べることが出来ます。もちろん、お酒も持ち込んで飲むことが出来ます。
ただし、国際線の場合は他の航空会社同様、液体物の持ち込み制限によって保安検査前に買った飲み物の持ち込みは原則出来ません。そのため、国際線利用時は、飲みものを持ち込みたい場合は保安検査通過後の自動販売機や売店で買ったものを持ち込みましょう。
最後に
ピーチは重量が「7kg以内」なので「10g以内」のANAやJAL、スカイマークに比べるとかなり厳しいです。もともとキャリーケースは2~3kg程度の重みがあるので、あれもこれもとキャリーケースいっぱいにものを詰めてしまうとすぐに7kgを超えてしまいます。
しかし、いらないものは家へ置いて旅行先で使うもののみを厳選していけば7kg以内に抑えることもそこまで難しくはありません。ピーチでは、重さを7kg以内に抑え、サイズも「50cmx40cmx25cm以内」に収まるものであれば、たくさんの手荷物を持って安い運賃で旅行を満喫することが出来ます。
ピーチの規定サイズ、重量、個数をしっかり把握し、お得にピーチを活用していきましょう。