台風でも飛行機は飛ぶ?飛ばない?欠航が決まった時の対応方法はコチラ

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台風シーズンの旅行で気になるのが、旅行日付近で台風が発生した場合に飛行機が飛ぶのかどうか。また、飛行機が飛ばなかった場合はチケットはどうなるのか、振替や払い戻しは出来るのか、買えりの飛行機の欠航に伴うホテル代の補償はあるのかどうかも気になるところ。

この記事では、台風シーズンに飛行機が欠航となる確率や欠航が決まるタイミング、欠航が決まった時にとるべき行動などをまとめて紹介しています。旅行日に台風が直撃する可能性がある人は是非参考にしてみてください。

台風が多い“7~10月”は要注意

過去5年間の台風の月別の発生数(2013~2017年)
1月 2月 3月
4回 3回 2回
4月 5月 6月
4回 2回 9回
7月 8月 9月
23回 23回 28回
10月 11月 12月
20回 10回 6回

気象庁の台風発生数データを基にすると、1年の中で台風が発生しやすいのは、7月から10月。最も台風が多いのが9月。この台風シーズンは、他の時期に比べて、飛行機が欠航する可能性が高いです。特に台風の通り道である沖縄発着の便は欠航する可能性が高いので、7月から10月の時期に沖縄旅行に行く人は台風の情報に注意しておきましょう。

また、国際線では台湾発着の便も台風に注意しておきたい。台湾は沖縄よりさらに南に位置し台風の勢力が大きく台風の影響を受けやすい国です。そのため、他の国へ行く場合に比べて台風の影響を受ける可能性が高いです。台湾も台風シーズンは日本と同じ時期なので、沖縄旅行同様に最新の台風情報に注意しておきたい。

最新の台風情報は気象庁ホームページで確認できます。

実際に台風シーズンに欠航する確率は?

国内線

天候による欠航率(2017年)
航空会社 1~3月 4~6月 7~9月 10~12月
JAL 0.72% 0.29% 1.16% 1.05%
ANA 0.75% 0.36% 1.17% 0.89%
JTA 0.00% 0.03% 1.12% 1.19%
スカイマーク 0.06% 0.01% 0.66% 0.84%
エアドゥ 0.47% 0.08% 0.99% 0.86%
ソラシドエア 0.00% 0.06% 1.67% 1.15%
スターフライヤー 0.11% 0.07% 0.27% 0.21%
ピーチ 0.22% 0.12% 2.00% 1.81%
ジェットスター 1.20% 0.24% 1.08% 1.00%
バニラエア 1.38% 0.54% 1.66% 0.91%
春秋航空 0.28% 0.94% 0.55% 1.35%

実際の飛行機は台風シーズンにどのぐらいの確率で欠航しているのかは、国土交通省が発表している「各航空会社ごとの欠航率」で確認できます。上記のデータは、全欠航率(天候、機材故障、機材繰り、その他)のうち“天候による欠航率”を抜粋したものです。

台風が発生しやすい7月~9月の各社の欠航率(天候事由)は、1~2%程度。100便のうち、1~2便が欠航する確率。台風シーズンとは言っても、ずっと台風が発生している訳ではないので、欠航となる確率は低いです。ただし、実際に旅行時期に台風が発生した場合は台風の影響で欠航となるグッと上がります。

また、国内線は国際線に比べて台風発生時の欠航率が高いのも特徴。国内線は飛行機が欠航しても、1日の便数が多く次以降の便へ振替したり、他社便へ振替したりと対応しやすいので、予め台風の接近が予想されている場合には早々と欠航が決まる場合も多いです。

国際線

JAL国際線(天候による欠航率/2017年)
1月 2月 3月
0.05% 0.00% 0.02%
4月 5月 6月
0.00% 0.00% 0.00%
7月 8月 9月
0.00% 0.00% 0.00%
10月 11月 12月
0.00% 0.00% 0.00%

国際線の場合は国内線と違って台風で飛行機が欠航する可能性はほとんどありません。国際線は国内線に比べて1日の便数が少なく、さらに新幹線のように他の代替え輸送手段も無いので、欠航時の振替輸送の手配が大変です。国内線に比べて欠航時の航空会社の損失はかなり大きくなってしまうので、国際線は出来る限り飛行機を飛ばします。

もちろん、安全性が確保されていない状況で強行突破するのではなく、離着陸時の安全性が確保されるまで出発時刻を遅らせて、安全性が確保されてから離陸という流れになります。そのため、台風で大幅な出発の遅延となることはあっても、欠航となることはほとんどありません。

実際にJALの過去の「運航情報」(上記に国際線の欠航率を記載)を確認しても、国際線の欠航率が限りなくゼロに近いことが分かります。

ただし、台湾や韓国といった近距離フライトの場合は長距離フライトに比べて欠航となる可能性は高いです。

台風発生時に飛ぶか飛ばないかの基準は?

台風発生時に飛行機が飛ぶか飛ばないかは各航空会社が独自に判断を下します。航空会社ではそれぞれ独自の運用マニュアルを持っているので、原則マニュアルに従って台風の中、飛ぶかどうかを決めます。そのため、自分が予約した便は欠航になったものの、他の航空会社の便は通常通り運航しているということもあります。それぞれのマニュアルがあるので、台風で欠航となるかどうかは航空会社次第です。

また、運航か欠航かを決断する際は、使用する機材の横風制限値、出発・到着空港上空の天候や風速、風の向き、滑走路の状況と向き、空港の視界状況といった様々な要因を加味するため、過去に同じレベルの台風で欠航になった便でも問題なく運航する場合もあります。また、逆に台風の勢力はそれほど大きくないけど、空港周辺の天候不良や横風の強さ、滑走路の状態の悪さといったことから欠航となる場合もあります。

飛行機の欠航はいつ決まる?

飛行機の欠航が決まるのは基本的に「出発日当日の出発直前」。各航空会社は出発予定の直前まで運行出来るかどうか検討するため、出発日当日空港に着いてから欠航が知らされるのも珍しくありません。また、台風の進路予想によって出発日当日に台風が空港を直撃することが分かっている場合は出発日前日に欠航が決まります。

出発日当日にすべきこと

1.運航状況を確認する

出発日前日まで欠航が決まらなかった場合は、当日まず利用する航空会社の運行情報で遅延や欠航が決まっていないか確認しましょう。

各航空会社の運行状況
ANA JAL スカイマーク
エアドゥ ソラシドエア スターフライヤー
FDA ピーチ ジェットスター
バニラエア 春秋航空

2.空港へ向かう

運航情報を確認しても、「欠航」が決まっていない場合は通常通り出発すると見越して空港へ向かいます。もし、台風で欠航になるかもしれないと自宅で待機していると、通常通り運航となった場合、チェックインに間に合わず航空券を無駄にしてしまいます。そのため、欠航の可能性があっても、取りあえずは空港へ向かうことが大切です。

欠航が決まった・・・どうすればいい?欠航時の対応方法

行きの飛行機が欠航

行きの飛行機が欠航した場合、目的地まで行く方法は、同一航空会社の他の便へ「振替」をお願いするか、「払い戻し」をして代替え手段(新幹線)で移動、他社便で移動するといった方法があります。台風で飛行機が欠航となった場合は、ANAやJALといった一般航空会社もピーチやジェットスターといったLCCも手数料無料で他の便への振替、チケットの払い戻しが可能です。

また、飛行機の欠航で旅行に行けなくなって旅行自体をキャンセルすることになった場合、ツアーパッケージなら航空券とホテル代も含めて全額払い戻しすることが可能です。ただし、個別に航空券とホテルを予約した場合は、ホテル代はホテル側のキャンセルポリシーに従ってキャンセル代を支払う必要があります。もちろん、台風のようにやむを得ない場合は当日であっても、飛行機の欠航で行けなくなった旨を伝えれば好意でキャンセル料は免除してもらえる場合もあります。

帰りの飛行機が欠航

旅行の帰りの飛行機が欠航してしまった場合は、「振替便」をお願いします。台風等で欠航となった場合は予約変更不可運賃であっても予約を変更(振替)が手数料無しで可能です。各航空会社のホームページや空港カウンターで振替手続きをしましょう。

また、同日中に運航が再開しない場合や同日中の便に空きがない場合は、翌日の振替となります。その際空港で1泊するか個別にホテルを予約する必要がありますが、その際の宿泊費は航空会社は補償してくれないので自己負担となります。帰りの飛行機の欠航が決まったら、その日のフライトで帰れるように出来るだけ早く振替手続きをすることが大切です。

最後に

国際線では台風で飛行機が欠航する可能性は少ないですが、国内線では決して珍しいことではありません。特に台風シーズンである7月から10月の飛行機は欠航する可能性があるので、台風情報に注意しておきましょう。

また、欠航した場合でも振替は払戻は手数料無しで出来るので、ホームページや空港カウンターで振替や払い戻しの手続きを取りましょう。普段は払戻が出来ないLCCでも台風のような例外ケースでは払い戻しが出来るので安心してください。

注意しておきたいのが振替の手続き。飛行機の欠航が決まると同じ便に乗る人達が一斉に予約便の変更や空港カウンターでの振替手続きを始めるので、もたもたしているとすぐに次の便が埋まってしまい振替便が遅くなったり、翌日以降になったりしてしまいます。振替をお願いするなら出来るだけ早く行動することが大切です。