飛行機へのタバコの持ち込みは可能?加熱式・電子タバコは?

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喫煙者にとって気になるのが、飛行機を利用するときのタバコの持ち込みの可否。国内旅行の場合は家からお気に入りの銘柄を持っていきたい、フライトまでの待ち時間も空港の喫煙スペースでもタバコを吸いたい、といった理由からタバコを持っていく人も多いはず。さらに海外旅行なら、普段吸っている日本の銘柄を旅の日数分持っていきたい、海外でお土産としてタバコを買って帰りたい、免税店で安くタバコを買って出来るだけ多く持ち帰りたい。基本的に紙巻タバコは持込可能で個数制限もありませんが、渡航先での免税範囲は変わってくるので注意しておきたい。

さらにアイコスやプルーム・テック、グローといった最近人気の加熱式たばこ、電子たばこの場合は通常の巻紙たばこよりも制限があります。この記事では、一般的な紙巻たばこから電子たばこまで、飛行機利用時に気になるたばこの持ち込みについて詳しく紹介させていただきます。

タバコは機内へ持ち込み可能!本数制限も無し

紙巻タバコ、葉巻タバコ
機内持ち込み 預け入れ

国内線を利用する場合も国際線を利用する場合もタバコは機内へ持ち込み可能です。預け入れ、機内への持ち込みともに個数制限は無いので、自由に旅行先に持っていくことが出来ます。

注意したいのはタバコより「ライターの持ち込み」。通常のガスライターやオイルライターは1人あたり1個までは機内へ持ち込むことが可能です。ただし、預け入れは不可。さらに葉巻用ライターのように火力が強いライターは機内持ち込み、預け入れともに不可。旅先でも専用の葉巻ライターを使用したい場合は、現地で調達する必要があります。

加熱式・電子タバコは機内持ち込みのみ可、預け入れは不可

加熱式・電子タバコ
機内持ち込み 預け入れ
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預け入れ全面禁止

ライターの火を使って燃やす紙巻タバコや葉巻タバコは個数制限無く機内へ持ち込むことも、スーツケースの中に入れて預けることもできます。しかし、IQOS(アイコス)やPloomTECH(プルーム・テック)、glo(グロー)をはじめとする加熱式たばこ、VAPEと呼ばれる電子たばこはスーツケースの中に入れて預けるのはANA、JAL、ピーチ、ジェットスターを始め各航空会社で禁止されています。

その理由は、バッテリーで使用されているリチウムイオン電池。リチウムイオン電池は発火の恐れがあるため、全世界の航空会社で貨物室での輸送が禁止されています。スティック部分は預け入れ荷物に入れることは出来ますが、バッテリーを搭載した本体部分は必ず機内へ持ち込む必要があります。

機内への持ち込みのみOK

機内へ持ち込む場合は、アイコス、プルームテック、グローといった加熱式たばこ、様々なフレーバーを愉しむVAPEと呼ばれる電子たばこも問題無し。

リチウムイオン電池は、機内へ持ち込む場合も「160Wh(ワットアワー)以下」という条件がありますが、市販されている通常の加熱式たばこ、電子たばこに使用されるバッテリーで160Whを超えるものはないので心配しなくて大丈夫。

機内は全面喫煙禁止!加熱式・電子タバコも使用禁止

通常の紙巻たばこも加熱式・電子たばこも機内へ持ち込むことが可能ですが、機内で喫煙することは出来ません。1990年代末までは機内でたばこを吸うことが出来ましたが、1999年4月にANAとJALが全面禁煙化。それ以来、国内の航空会社ではたばこを吸うことが出来なくなりました。もちろん、現在は全世界の航空会社で機内で喫煙することは出来ません。

また、アイコスを始めとする加熱式・電子たばこも機内で使用出来ません。さらに加熱式・電子たばこは、その本体、予備バッテリーともに機内で充電することが禁止されています。手荷物に入れて持っていく場合は機内で取り出さないようにしておきましょう。

加熱式・電子タバコ持ち込み禁止の国に注意

持ち込み禁止の国の代表例
タイ シンガポール 台湾

加熱式たばこ、電子たばこを海外に持っていく場合は、その国の法律を確認しておくことが大切です。紙巻たばこは持ち込み可能の場合でも、国によって持ち込み出来ない場合があります。その代表例が、タイ、シンガポール、台湾の三か国です。

タイとシンガポールは加熱式・電子タバコの国内での使用はもちろん、所持も禁止されています。台湾は入国禁止物品に含まれているので、持ち込むことが出来ません。タイ、シンガポール、台湾へ渡航する人は誤って持っていかないように気を付けましょう。

海外旅行で持っていく場合は免税範囲に注意

免税範囲
アメリカ 200本
イギリス 200本
中国 400本
台湾 200本
韓国 200本
タイ 200本
フィリピン 400本
ベトナム 400本
オーストラリア 25本

海外旅行にたばこを持っていく場合に、もう一つ気を付けたいのが、持ち込み本数。紙巻たばこの場合、国際線を利用する場合でも機内への持ち込み、預け入れ荷物での本数制限はありません。自由に好きなだけたばこを旅先に持っていくことが出来ます。

しかし、渡航先の免税範囲を超える本数を持ち込むと、超えた分のたばこは課税対象となります。免税範囲であれば関税を支払うことなく持ち込むことが出来ますが、免税範囲を超えると、超えた分に関しては関税を支払う義務が出てきます。もちろん、関税を支払えない場合は、免税範囲を超える分はその場で没収となります。

海外で買ったタバコのお土産を日本帰国時に持って帰る場合は免税範囲内がお得

免税範囲
紙巻たばこ 400本
加熱式たばこ 個装等20個
葉巻たばこ 100本
その他の場合 500g

海外へたばこを持ち込む場合と同様、旅行先や空港の免税店で買ったたばこを日本国内に持ち込む場合も、免税範囲を超える分に関税がかかってきます。海外のたばこをお土産として持って帰りたいと考えている人は、余計な関税を払わないためにも免税範囲で持って買ってくるようにしましょう。

また、免税範囲は2018年9月末までは、1人あたり紙巻たばこは日本製200本、外国製200本となっていましたが、2018年10月1日より日本製、外国製を問わず紙巻たばこは1人あたり400本と規制が緩和されています。この現行ルールは、2021年9月末までで、2021年10月1日からは紙巻たばこ200本、葉巻たばこ50本、加熱式たばこ個装等10箱、その他のたばこ250gとなる予定です。

参照元:財務省税関HP

まとめ

  • 紙巻たばこは機内持ち込み・預け入れともに制限無し
  • 加熱式・電子たばこは機内持ち込みのみ可能
  • 渡航先の持ち込み禁止ルールや免税範囲に注意

飛行機の旅でスーツケースの中に入れて預けることが出来るのたばこは、紙巻たばこや葉巻たばこといった従来からあるたばこのみ。最近人気のアイコスに代表される加熱式・電子式たばこは預け入れ不可となっているので注意しておきたい。また、機内への持ち込みの場合は紙巻たばこでも、加熱式・電子たばこでも大丈夫。ただし、加熱式・電子たばこは機内で使用することはもちろん、充電することも出来ないので、手荷物カバンの中にしまっておきましょう。

国内旅行の場合は気にする必要はありませんが、海外旅行の場合は、国によって加熱式・電子たばこは持込が禁止されている場合があるので注意。さらに、紙巻たばこを持っていく場合も持ち込む本数が免税範囲を超えてしまわないに注意しておきたい。また、国内同様、海外でも喫煙禁止エリアが増えているので、喫煙する場合はその国のルールを守って喫煙するようにしましょう。