旅行先にはさみがあると便利。はさみがあれば、手で開けにくく梱包されているものでもすぐに開けることが出来るし、買った洋服のタグを切ったり、持っていた洋服のほつれ糸や毛玉にもすぐ対処できる。また、身だしなみを整えるアイテムとして化粧ポーチに眉毛用バサミや鼻毛用バサミを入れて持っていく人も多い。そこで気になるのが、機内へのはさみ類の持ち込み可否。
この記事では、飛行機を乗って旅行に行くときに気になるはさみの持ち込みに関するルールを紹介しています。
飛行機へのはさみの持ち込み
はさみ | |
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機内持込 | 預け入れ |
× | 〇 |
機内への持ち込みは原則禁止
はさみは機内へ持ち込むことが出来ない危険物の代表例です。文房具として事務用として使う通常のハサミや園芸用、散髪用ハサミといったはさみ類は機内へ持ち込むことが出来ません。はさみは凶器となるためテロやハイジャックを防止する目的から持ち込みが禁止されています。空港のチェックインカウンターで手荷物を預ける時も、機内へ持ち込む手荷物にはさみを代表とする危険物を入れっぱなしにしていないか確認されます。
また、刃物類を機内へ持ち込んだ場合は“法律違反”となり50円以下の罰金となります。誤って持ち込んでしまった場合は即処罰対象とはなりませんが、意図的に持ち込んだ場合は処罰対象となります。
スーツケースに入れて預けるのは大丈夫
はさみは「機内で凶器となる」理由から機内への持ち込みは禁止されていますが、スーツケースに入れて預けることは全く問題ありません。特にはさみの個数や大きさに制限は無く、スーツケースの総重量がオーバーしていない限りは問題無く預けることが出来ます。
機内へ持ち込むことは出来ないものの預け入れは可能となっている理由は、凶器となるはさみでも乗客が出入り出来ない“貨物室”に保管しておく限り、機内の安全性が確保されるためです。
例外的に機内へ持ち込めるはさみの条件
- 「先端が尖っていない」かつ「刃体が6cm以下」
- 小さい「眉毛切り用はさみ」や「鼻毛はさみ」、「携帯裁縫用セットのはさみ」
- おもちゃのはさみ
文房具用、事務用、キッチン用、園芸用、散髪用といったはさみは機内へ持ち込むことが出来ません。ただし、「先端が尖っていないもので刃体が6cm以下のもの」は例外的に機内へ持ち込みことが可能です。刃体が小さいコンパクトははさみでの、先端が尖って凶器となりうるものは、通常のはさみ同様に機内へ持ち込むことが出来ません。また、刃体が6cm以下かどうか際どいはさみは、保安検査場で係員が持ち込み可能サイズかどうか直接測る場合もあります。
小さい「眉毛用はさみ」、「鼻毛用はさみ」は問題なく持ち込み可能。化粧ポーチに他の化粧道具と一緒に入れておいて大丈夫です。他にも「携帯ソーイングセットのはさみ」と「おもちゃのはさみ」も持ち込み可。ただし、おもちゃのはさみは明らかに幼児用のおもちゃであることがわかる見た目が条件です。見た目が本物に見えるはさみは持込不可です。
参照元:国土交通省HP
はさみ以外に機内へ持ち込み出来ない刃物類
機内へ持ち込みが制限される刃物類ははさみだけではありません。「ナイフ」や「カッター」、「カミソリ」も基本的に持ち込み禁止。
ナイフ
ナイフは機内で凶器となるため機内へ持ち込み不可。保安検査場でアウトドアナイフ、果物ナイフなどのナイフ類を所持していると、その場で廃棄するように言われます。当然、ナイフを持ったまま保安検査場を通過することは出来ないので、ナイフは破棄するか手荷物カウンターに戻って再度受託手荷物として預け直す必要があります。
また、例外としてバターナイフやペーパーナイフに関しては「先端が鋭利でなく凶器にならないと判断される」場合は機内へ持ち込むことが可能です。
カッター
カッターも凶器となる刃物なので持ち込み禁止。ただし、シートベルトカッター、フードカッター、アップルカッターに関しては「本体と刃の部分が外れない」条件を満たす場合は持込可能。
カミソリ
カミソリははさみやナイフ、カッターと同じ刃物類ですが、機内へ持ち込めるケースが多い。床屋で使用するナイフのような見た目の1枚刃は持込不可ですが、通常のT字カミソリや眉毛用カミソリ、電動剃刀は持込可能です。
最後に
旅行先に持っていくと便利なハサミですが、機内への持ち込みは制限があるので注意。化粧用はさみは持込出来るケースが多いですが、通常のはさみは持込出来ない。ただし、先端が尖っていないもので刃体が6cm以下のコンパクトなものなら持ち込むことが出来ます。そのため、旅行先へはさみを持っていきたい場合は預け入れ荷物に入れるか、機内へも持ち込めるコンパクトなものを用意しておくと良いでしょう。