初めての飛行機の乗り継ぎは分からないことがたくさん。特にチェックイン時に通常のチェックインとは異なる方法で手続きをするのか、手荷物は乗り継ぎ空港で一旦受け取るのか、どのぐらいの乗り継ぎ時間を確保しておけば良いのかといった疑問を抱えている人が多いでしょう。この記事では、初めて乗り継ぎを経験する人でも安心して飛行機に搭乗出来るよう、出発空港でのチェックインから最終到着地までの一連の流れを詳しく紹介しています。
初めての乗り継ぎでどうやって乗り継ぎをしたら良いのか分からないという人は是非参考にしてみてください。
飛行機を乗り継ぐ全体の流れ
↓
2.手荷物を預ける
↓
3.保安検査
↓
4.出発
↓
5.乗り継ぎ空港到着
↓
6.乗継便搭乗
1.出発空港でチェックイン
出発空港に到着したら、まずはチェックイン(搭乗手続き)を行います。各航空会社でチェックイン締切時間は決まっているので、その時刻までに搭乗手続きを済ませる必要があります。
乗り継ぎで利用する航空会社が「ANA→ANA」、「JAL→JAL」と同じ場合は出発空港において乗継便も含めてまとめてチェックインを済ませることが出来ます。
また、「ANA→エアドゥ、ソラシドエア、スターフライヤー、IBEXエアラインズ、オリエンタルエアブリッジ」と提携航空会社へ乗り継ぎする場合、「JAL→JAC(日本エアコミューター)、JTA(日本トランスオーシャン航空)、RAC(琉球エアーコミューター)」と同一グループへ乗り継ぎする場合も乗継便のチェックインを同時に行うことが出来るので、乗継空港で再度チェックインをする必要はありません。
例えば、「成田→那覇→石垣」へ乗り継ぎする場合は、成田空港のチェックインカウンターで「成田→那覇」の最初の便と「那覇→石垣」の乗継便の両方のチェックインを同時に済ませ、それぞれの搭乗券(計2枚)を受け取ります。
2.手荷物を預ける
自動チェックイン機でチェックインが済んだら2枚の搭乗券を受け取り手荷物専用カウンターへ移動します。有人のチェックインカウンターでチェックインをした場合はそのまま手荷物も一緒に預けます。
国内の乗り継ぎの場合、基本的に出発空港で預けた手荷物は最終到着地で受け取る流れとなります。「ANA→ANA」、「JAL→JAL」へ、「ANA→提携航空会社」、「JAL→JALグループ便」へ乗り継ぎする場合はもちろんのこと、「ANA→JAL含むJALグループ便へ」、「JAL含むJALグループ便→ANA」へ乗り継ぎをする場合も手荷物は乗り継ぎ便で受け取ることなく、最終目的地まで運んでくれます。
通常は、次の到着地が記載されている「手荷物引換証」が発行されますが、乗継便の場合は最終目的地が記載された手荷物引換証が発行されます。
3.保安検査を受ける
搭乗手続き(チェックイン・手荷物預け)が完了したら、保安検査場へ移動します。保安検査場ではゲート状の金属探知機によるボディチェックとX線検査機による手荷物チェックを受けます。乗継便を利用する場合も通常の飛行機搭乗時と保安検査の流れは同じです。
ただし、保安検査終了後に受け取る保安検査証(黄色い紙)は二枚。1本目の便と2本目の便の保安検査証を出発空港の保安検査にてまとめて受け取ります。そのため、乗継空港で再度保安検査を受ける必要はありません。
4.搭乗口から出発
保安検査を通過した後は航空券に記載されている「搭乗ゲート」へ移動します。搭乗口も締切時間が決まっているので遅れないように早めに搭乗ゲートへ移動しておくのがオススメです。搭乗時刻になったらアナウンスがあるので、1枚目の航空券を提示して飛行機へ搭乗します。
5.乗継空港に到着
乗り継ぎ空港に到着した後の流れは、1本目と2本目でどの航空会社を利用しているのかで大きく異なってきます。通常は3つのパターンがあるので、当てはまるパターンをチェックしておきましょう。
パターン1.同一航空会社
「ANA→ANA」、「JAL→JAL」へ同一航空会社での乗り継ぎの場合は乗り継ぎ空港到着後、手荷物の受け取りは不要です。出発空港で乗継便のチェックインも同時に行っていれば乗り継ぎ空港で再度チェックインする必要もありません。乗り継ぎ空港へ到着したら、2枚目の航空券に記載されている搭乗ゲートへ移動して乗継便の搭乗時間まで待っておくだけです。
また、「ANA→提携航空会社(エアドゥ、ソラシドエア、スターフライヤー、IBEXエアラインズ、オリエンタルエアブリッジ)」、「JAL→JALグループ(JAL、JAC、JTA、RAC)」と乗り継ぎする場合も出発空港にて同時にチェックインが出来るので、乗継空港で手荷物を受け取ったり、再度チェックインする必要はありません。
パターン2.他社間の乗り継ぎ
「ANA→JAL」、「JAL→ANA」、「ANA→その他提携外の航空会社」、「JAL→その他JALグループ便」へ乗り継ぎする場合は、出発空港にて乗継便のチェックインが同時に出来ないので、乗り継ぎ空港到着後に再度チェックインする必要があります。
乗り継ぎ空港に到着したら、利用する航空会社の乗り継ぎカウンターへ移動し、乗継便のチェックインを済ませます。また、ANA・JAL間の乗り継ぎは手荷物の受け取りは不要です。ANAからJALへ、JALからANAへ乗り継ぎする場合も出発空港で預けた荷物は最終目的地まで運んでくれます。
パターン3.LCCを利用しての乗り継ぎ
LCCを利用して乗り継ぎする場合は注意が必要です。「ピーチ→ANA・JAL」、「ANA・JAL→ジェットスター」といったようにLCCを利用する場合は、乗り継ぎ空港到着後に一旦手荷物を受け取る必要があります。もちろんLCC同士の乗り継ぎも同様です。
例えば、成田・関西から那覇へ行き石垣へ乗り継ぎする場合、那覇で手荷物を受け取るために一旦制限エリアを出て一般エリアへと行く必要があります。そのため、手荷物を受け取った後は通常の搭乗時同様にチェックインカウンターで搭乗手続き(手荷物預け入れ)を済ませ、再度那覇空港にて保安検査を受ける必要があります。
また、「LCC→ANA・JAL」の場合で預け荷物が無い場合は制限エリア内にあるANA・JALの乗り継ぎカウンターでチェックイン(搭乗手続き)が出来るので、再度保安検査を受ける必要はありません。
6.乗継便へ搭乗
乗り継ぎ手順の最後は、2枚目の航空券に記載されている搭乗ゲートで搭乗時間を待ち、乗継便に搭乗するだけです。搭乗時刻になったら、2枚目の航空券を提示し飛行機に搭乗します。
乗り継ぎする際は“乗り継ぎ時間”に注意
乗り継ぎ時間の目安 | ||
---|---|---|
乗継便 | 羽田・成田 | その他空港 |
同一航空会社 | 35分以上 | 30分以上 |
他社航空会社 | 50分以上 | 40分以上 |
LCC | 120分以上 |
初めて乗り継ぎをする場合に一番注意しておきたいのが、十分な“乗り継ぎ時間”を確保すること。飛行機は使用機材の到着遅れや天候等によって遅延する可能性があります。また、羽田・成田空港のように大きい空港の場合は到着フロアと出発フロアまでの移動に時間がかかるので、他の空港よりも乗り継ぎ時間は余分に見ておきたいところ。
特に注意しておきたいのがLCCを利用する場合の乗り継ぎ。LCCを利用する場合は手荷物を一旦受け取り、再度チェックイン(荷物の預け入れ)を行う必要があるので、乗継に時間がかかります。さらに飛行機の大幅な遅延も起こりやすいので、通常の乗り継ぎよりも、かなり余裕を持って介ジュールを組む必要があります。
乗り継ぎするなら前方の座席を指定するのがオススメ
乗り継ぎは時間との勝負です。余裕を持ったフライトスケジュールで、飛行機の遅延もない場合は乗り継ぎ空港到着後も余裕がありますが、ギリギリのフライトスケジュールを組んでいる場合や、飛行機が遅延で遅れてしまった場合は乗り継ぎが出来るかどうか時間との勝負となります。
そんなときに機内後方の座席に座っていると、飛行機を降りる順番が後になるので、さらに乗り継ぎ時間が短くなってしまいます。そういったことを避けるためにも、乗り継ぎが必要な場合はあらかじめ前方の座席を指定しておくのがオススメです。飛行機は前方に出口があるので、前方の席を確保しておけば乗継空港到着後早く飛行機を降りることが出来ます。
最後に
「那覇空港」で「石垣空港」や「宮古空港」へ乗り継ぐように、国内線の乗り継ぎは手順さえ知っておけばそれほど難しいものではありません。ただ、どんな手順で乗り継ぎをすれば良いのか分からないと、せっかくの楽しい旅行も不安でいっぱいになってしまいます。乗り継ぎの経験がなくても、ある程度乗り継ぎの手順を知っておけば安心して旅行の日を迎えることが出来るので、是非上記の手順を参考に当日のシミュレーションをしてみてください。
また、出発日当日に乗り継ぎで失敗しないように、事前にフライトスケジュールを決める際は余裕を持った“乗り継ぎ時間”を確保するようにしましょう。