飛行機への目薬の持ち込みは大丈夫?【国内線・国際線】

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旅行先には目薬を持っていくという人も多いはず。コンタクトレンズを使用している人や旅先でレンタカーを借りて運転する場合や湿度が低く乾燥しやすい地域へ行く場合などに目薬は欠かせません。また、病院で処方された目薬を使用中の場合は、当然その目薬を旅行先にも持っていって使用する必要があります。

そんな時に気になるのが飛行機への目薬の持ち込みが可能かどうか。スーツケースの中に入れて預ける分には特に制限はないので、個数や容量に関係なく預けることが出来ます。しかし、機内持込となると、液体物の機内持込制限に引っ掛かる可能性があるので「目薬は持ち込めないのでは?」と思ってしまう人も多いはず。この記事では、病院処方の目薬、市販の目薬と、機内へ持ち込むことが出来るかどうか、また持ち込む際に注意しておきたいこともまとめています。目薬を旅先へ持っていく予定の人は是非参考にしてみてください。

飛行機への目薬の持ち込み

病院処方の目薬

国内線 国際線

眼科や内科などで処方してもらった、結膜炎や角膜炎、ものもらいなどの細菌感染に使われる抗生物質、アレルギー性結膜炎に使用される抗アレルギー剤、緑内障・白内障治療薬、ドライアイ・眼精疲労治療薬といった病院処方の目薬(点眼液、眼軟膏)は、機内へ持ち込むことが可能です。

通常、機内へ持ち込む液体物は、液体物の量的制限の対象です。国内線は1容器500ml以下、国際線は1容器100ml以下の液体のみ持ち込み可能で、国際線はさらに「縦20cmx横20cm以下のジップロック」に入れる必要があります。ただし、病院で処方される目薬は大体5ml程度なので、液体物の持ち込み制限が厳しい国際線でも問題なし。

また、目薬は医薬品のため、「液体物の対象ではあるが例外扱い」となり、他の液体物と一緒のジップロックにまとめて入れておく必要はありません。

ただし、場合によっては、「機内へ持ち込む必要がある医薬品」であることを証明するために、処方箋の写し、薬袋、診断書といったものの提示を求められる場合があります。目薬をたくさん持ち込む場合や他の薬も含めて量が多くなる場合は、処方箋の写し、薬袋、診断書のいづれかを持っておくと安心です。

市販の目薬

国内線 国際線

薬局・ドラッグストアやコンビニ、ネット通販で買える目薬も病院処方の目薬同様、「液体物の制限対象の例外扱い」となり、問題なく機内へ持ち込むことが出来ます。国際線に搭乗する際も1容器100ml以下、総量1リットル以下のジッパー付き透明プラスチック袋に入れるといった条件を守る必要はありません。ただ、市販の目薬は10~20ml程度なので、通常の液体物として扱われた場合でも問題になりません。

病院処方の目薬の場合は、機内持込に必要な医薬品であることを証明するために、処方箋の写しを持っておくと安心ですが、市販の目薬の場合はその代わりとしてパッケージや説明書を持っておくと安心です。また、すぐにどんな薬であるかどうかわかるように、目薬に貼ってあるラベルは剥がさないようにしましょう。

帰国時の海外の空港ではジップロックに入れておくと安心

目薬は病院処方の場合も市販薬の場合も、通常の液体物とは「例外扱い」となるのは同じ。そのため、日本発の国際線を利用する際は、ジッパー付き透明プラスチック袋に入れて持ち込む必要はありません。化粧水や乳液、シャンプーといった他の液体物は、必ず1つのジップロック(縦20cmx横20cm以下)にまとめておく必要がありますが、目薬は医薬品のため、そのルールの対象外。目薬を持っていても保安検査場で検査員に何か言われることはありません。

ただし、海外空港で乗り継ぎする場合や帰国時に海外発日本行きの飛行機に乗る際は、保安検査場で「これは何か」と説明を求められる場合があります。海外の飛行機でも、他の液体物とは例外的に医薬品を持ち込めるのは同じ。しかし、日本の目薬はラベルに薬の名前や説明が日本語で書かれているので、海外の人には何かわかりません。

英語ですぐに説明できる場合は問題ありませんが、そうではない場合は他の液体物同様に、ジッパー付き透明プラスチック袋に入れておくのがオススメ。他の液体物同様、指定の袋にまとめて入れておけば保安検査場で目薬の説明を求められることはありません。

機内の乾燥対策として目薬を持っていくのがオススメ

機内でコンタクトレンズをつけたままの人や普段から目薬を使っている人はもちろんのこと、普段は目薬を使わないという人も、飛行機を利用する際は目薬を機内へ持ち込むのがオススメです。

その理由は、機内の“乾燥対策”です。一般社団法人日本旅行医学会HPに記載されているように、機内の湿度は5~15%程度。気象庁発表のデータ(2017年度)によると、東京都の湿度の年間平均が68%なので、いかに機内の湿度が低いかが分かります。

乾燥した機内では当然目が乾くので、目の疲れの原因となります。また、国際線では長時間映画を見たり、スマホをさわったり、読書をしたりするので、普段より目を酷使しがち。さらに睡眠不足が重なると目に悪い影響ばかり。そのため、飛行機を利用する際は普段目薬を使わない人も、「ドライアイケア用目薬」や人の涙に近い成分で作られた「人口涙液」を持っていくと良いでしょう。

最後に

目薬はスーツケースの中に入れて預けることはもちろん、機内へ持ち込むことも可能です。目薬は医薬品なので、他の液体物に適用されるようなルールは適用されません。国内線も国際線も目薬を自由に持ち込むことが可能です。それは病院処方の目薬も薬局やコンビニ等で買った市販の目薬も同じです。

ただし、海外の空港ではその他の液体物が入っているジップロックとは別に目薬を持っていると、怪しい液体かどうかの確認として、どんなものか説明を求められる場合があります。英語が得意な人の場合は説明してすぐに済む問題ですが、英語が話せない人の場合は普通の目薬であることを説明するのに時間がかかり保安検査で足止めされてしまう可能性があります。そのため、初めて海外に行く場合は、帰国時は念のために通常の液体物同様、ジップロックに入れておくのがオススメです。