フライトや日々の買い物で貯めたANAマイルは様々な使い道があります。基本的に自分の好きなものと交換すれば良いのですが、交換先によっては損をしてしまうこともあります。その理由は、1マイル当たりの価値は交換先によって変わってくるためです。
ANAマイルはうまく使えば1マイル当たり15円以上の価値となりますが、何も考えずに使ってしまうと1マイル1円以下の価値となって損をしてしまうこともあります。この記事では出来るだけANAマイルをお得に使えるように、おすすめの使い方を紹介しています。
貯まったANAマイルを何に使おうか迷っている人は是非参考にしてみてください。
ANAマイルの価値は1マイルいくら?
ANAマイルの価値は「1マイル=2円」というのが相場です。
ANAマイルはANA便に搭乗するだけではなく、「楽天スーパーポイント」、「Tポイント」、「nanacoポイント」といった他社ポイントをANAマイルと交換することでも手にすることが出来ます。その際の交換レートは基本的に「1ポイント当たり0.5マイル(1マイル当たり2ポイント)」と決まっています。多くのポイントサービスのポイントの価値は「1ポイント=1円」なので、ANAマイルの価値は「1マイル=2円」と考えることが出来ます。
ただし、必ずしも「1マイル=2円」でANAマイルが使える訳ではありません。使い方によっては「1マイル=1円」になってしまったり、さらには1円以下になることもあります。しかし、逆に使い方次第で「1マイル=15円」以上にすることも可能です。
ANAマイルはどんな使い道がある?
主な使い方 | 最低マイル数 |
---|---|
①特典航空券 | 5,000マイル |
②アップグレード | 12,000マイル |
③提携ポイント | 10,000マイル |
④ANAスカイコイン | 1マイル |
⑤ANAショッピング | 1マイル |
⑥宿泊クーポン | 20,000マイル |
⑦レストランクーポン | 10,000マイル |
⑧レンタカークーポン | 10,000マイル |
ANAマイルは、ANA航空券と交換するだけではなく、「マイルを使う|ANA公式サイト」で計34個の使い方が紹介されているように本当に様々な使い道があります。その使い道で主なものを取り上げるとすると計8つの使い道があります。
一番の定番はやっぱり特典航空券。ANA特典航空券だけではなく、ANA提携航空会社の特典航空券とも交換可能です。また、通常購入したチケットをエコノミーからビジネスへとグレードアップするのも人気の活用方法です。
飛行機利用以外のマイルの使い道もたくさんあり、ANAオリジナルグッズが買えるANAショッピングで使う方法や、宿泊クーポン、レストランクーポン、レンタカークーポンと交換するといった使い道があります。
下記では、これらの使い道の中で特に「お得感」が強い、おすすめの活用方法を紹介しています。
おすすめの使い道①ANA国際線特典航空券
ANAマイルの価値を最大化し、一番お得に使う方法は、「ANA国際線特典航空券」と交換する方法です。
この方法が、ANAマイル活用の中で一番1マイル当たりの価値が高く、有効に活用出来ます。さらに言えば、エコノミークラスよりもビジネスクラス、ビジネスクラスよりもファーストクラスの航空券の方が1マイル当たりの価値が高く、おすすめです。
例えば、長距離国際線の「東京・ニューヨーク往復航空券(往路2019年3月26日・復路3月30日、調査日2019年1月10日)」は通常購入だと20万円以上しますが、マイルだと5万マイルで手に入れることが出来ます。その時のマイルの価値は「1マイル=4.1円」。さらにビジネスクラスだと80万円以上するチケットが8万5千マイルで手に入るのでマイル価値は「1マイル=10.0円」。さらにさらにファーストクラスだと200万円以上するチケットが15万マイルで手に入るのでマイル価値は「1マイル=14.9円(約15円)」と跳ね上がります。
せっかく貯めたマイルを少しでもお得に使いたいなら、普段は絶対買えないようなチケット(長距離国際線の上位クラス)との交換に当てるのがおすすめです。
ANA国際線特典航空券の必要マイル数
エリア | エコノミークラス | プレミアムエコノミークラス | ビジネスクラス | ファーストクラス |
---|---|---|---|---|
韓国 | 12,000~ | – | 25,000~ | – |
中国・香港・台湾・マニラ | 17,000~ | – | 35,000~ | – |
東南アジア | 30,000~ | 46,000~ | 55,000~ | 10,500~ |
ハワイ | 35,000~ | 53,000~ | 60,000~ | 120,000~ |
北米 | 40,000~ | 62,000~ | 75,000~ | 150,000~ |
欧州 | 45,000~ | 67,000~ | 80,000~ | 165,000~ |
オセアニア | 37,000~ | 54,000~ | 65,000~ | – |
おすすめの使い道②ANA国際線アップグレード
ANAマイルは国際線で活用するのがおすすめ。国際線で活用する方法は、国際線特典航空券と交換する方法だけではなく、通常購入したチケットを「エコノミー・プレミアムエコノミー→ビジネスクラス」、「ビジネスクラス→ファーストクラス」へとアップグレードする方法もあります。
通常購入したチケットに「+12,000~45,000マイル」追加するだけで、快適なビジネスクラスへ、ファーストクラスへグレードアップ出来るので、非常にお得です。1マイル当たりの価値も10円前後あり、ANAマイルを有効活用出来ます。
ANA国際線アップグレードの必要マイル数
区間基本マイレージ | 成田発 | エコノミークラス→ビジネスクラス | ビジネスクラス→ファーストクラス |
---|---|---|---|
0~2,000 | 上海・北京・香港・ソウル・台北 | 12,000 | 20,000 |
2,001~3,500 | バンコク・ハノイ・シンガポール | 18,000 | 30,000 |
3,501~4,500 | ホノルル・デリー・ムンバイ | 20,000 | 35,000 |
4,501~5,500 | シドニー・シアトル・サンフランシスコ・バンクーバー | 25,000 | 40,000 |
5,5501~ | シカゴ・ニューヨーク・ロンドン・パリ | 28,000 | 45,000 |
おすすめの使い道③ANA国内線特典航空券
国際線特典航空券に比べると、1マイル当たりの価値は下がってしまいますが、「国内線特典航空券」は「1マイル=2円前後」の価値でマイルを活用出来ます。マイルはあるけど海外旅行に出かける時間が無い、国際線特典航空券と交換するだけのマイル数が無いという人には、国際線特典航空券と交換するのがおすすめです。
例えば、「成田・那覇往復航空券」は通常購入時に49,500円かかりますが、マイルがあれば21,000マイルで交換出来ます。その時のマイルの価値は「1マイル当たり2.35円」です。国内線では通常の相場同等、またはそれよりも少し高くマイルを使うことが可能です。
ただし、国際線と違って国内線ではマイルでファーストクラスの特典航空券と交換することは出来ません。マイルで交換できるのはエコノミークラスの特典航空券のみです。
ANA国内線特典航空券の必要マイル数
東京発着 | 片道 | 往復 |
---|---|---|
秋田・庄内・仙台・新潟・大島・八丈島・富山・小松・能登・名古屋・大阪 | 5,000マイル~ | 10,000マイル~ |
沖縄 | 7,000マイル~ | 14,000マイル~ |
石垣・宮古 | 8,500マイル~ | 17,000マイル~ |
おすすめの使い道④ANAスカイコイン
特典航空券を予約出来ない、十分なマイル数が無いといった場合は「ANAスカイコイン」へ交換するのがおすすめ。ANAスカイコインは「ANA航空券(国内線・国際線)」と「ANA旅行商品(国内・海外)」に使えるANA専用のお金です。
スカイコインは、最大1.7倍で交換可能。つまり1マイル当たり最大1.7円の価値で使うことが可能です。例えば、ANAゴールカードを保有している人が5万マイル以上交換する場合の交換倍率は1.6倍で、5万マイルを8万コインに交換し、8万円分としてANA航空券、ANA旅行商品の購入に使うことが出来ます。
また、ANA特典航空券は上級会員(プレミアムサービスメンバー)を目指す人にとって欠かせないプレミアムポイントの対象外。一方、スカイコインで買った航空券は通常通りプレミアムポイントの対象となるので、マイルを使ってプレミアムポイントを貯めることが出来るのがスカイコインの大きな特長。SFC修行をする人にとってはマイルをスカイコインへ交換するのは一番有効な方法です。
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是非参考に!
おすすめの使い道⑤提携ポイント
マイルは持っているけど旅行の予定が無いという場合は、ANAが提携するポイントへと交換するのがおすすめ。残念ながら提携ポイントへの交換は「1マイル=1円」の価値になってしまい、特典航空券、スカイコインとの交換に比べるとお得感はなくなってしまいます。それでも、マイルをただ持っているだけよりは、普段良く使うサービスで利用出来るポイントへ交換してしまうのが良いでしょう。
特におすすめは「楽天スーパーポイント」。楽天スーパーポイントは楽天市場でありとあらゆる買い物で使えるのでかなり便利。おまけに楽天トラベルでは宿泊ホテル、レンタカー、高速バスの予約に使えますし、マクドナルドやミスタードーナッツ、くら寿司と楽天ポイントが店頭で使えるお店がかなり増えています。
もちろん楽天ポイント以外にも自分が良く利用するところで交換できる提携ポイントがあるなら、そこに交換すると良いでしょう。
おすすめの使い道⑥ANAショッピングA-style
旅行に行く予定が無い、または特典航空券と交換できるだけのマイルが無い、提携ポイントにも交換出来ないといった場合の最終手段は「ANAショッピングA-style」で買い物するという方法。
本来は使い勝手の良い提携ポイントへと交換したいところですが、提携ポイントへと交換するためには「10,000マイル以上」が必要で、10,000マイル単位でしか交換出来ません。そのため、交換出来ないマイルは「ANAショッピングA-styel」での買い物に使いましょう。
ANAショッピングでは1マイルから使用可能で、ANAオリジナルグッズ、トラベル用品、ファッション、生活雑貨、健康・美容グッズ、グルメと様々な商品が購入可能。安いものは数百円で買えるので、少ないANAマイルでも有効に使うことが可能です。
ANAマイルは必ず有効期限切れ前に使い切ろう!
ANAマイルは色々と使い道があり、どれに使おうと迷ってしまい、結局なかなか使っていないという人も多いはず。特に旅行の予定が無い、まだ十分なマイルがたまっていないという場合は、ANAマイルをそのまま放置してしまっている場合が多いです。そんなときに気を付けたいのが有効期限。
ANAマイルは「マイル獲得月から3年後の月末」が有効期限日です。それを過ぎるとどれだけたくさんのマイルを保有していても有効期限を過ぎてしまったマイルは全て失ってしまいます。そうならないためにも、ANAマイルは必ず有効期限までに使い切ってしまいましょう。
また、ANAマイルの有効期限を延長する方法もあります。今持っているANAマイル、またはこれから獲得するANAマイルの有効期限を延ばしたい方は下記の記事を見てみてください。
最後に
ANAマイルを一番お得に使おうと思ったら、やっぱり「国際線特典航空券」と交換するのがおすすめ。国際線特典航空券との交換が難しいなら、国内線特典航空券と交換するか、または高い倍率でスカイコインと交換したい。
それも厳しい場合に提携ポイントとの交換。出来るだけ良く利用するサービスのポイントと交換しましょう。また、これら意外はそれほどお得感や使いどころがないものが多いので、ANAマイルを使うならこれらのどれかを選択するのが良いでしょう。