ANAマイルの有効期限は3年(36カ月)です。会社の出張で新幹線ではなく飛行機を極力使用するようにしたり、日々の生活費は出来るだけカードで支払うようにしたりと、夢の国際線のファーストクラス・ビジネスクラスへ搭乗するためにコツコツとANAマイルを貯めていても、有効期限を過ぎてしまうと今までの頑張りが全て水の泡となってしまいます。
頑張って貯めたANAマイルが期限切れになってしまうのだけは絶対に避けたいところ。そこで、この記事ではANAマイルの有効期限を少しでも延ばすための方法(裏技)をいくつか紹介させていただきます。また、延ばすだけではなく無期限にする方法も紹介しているので、是非参考にしてみてください。
ANAマイルの有効期限は基本「3年」
ANAマイルの有効期限は3年間です。正確には、マイルを獲得した月から「3年後(36カ月後)の月末」までが有効期限です。
例えば2018年5月22日に羽田発福岡行きのANA便に搭乗し翌23日に850マイルを獲得したとすると、そのマイルの有効期限は3年後の2021年5月31日です。もし、この有効期限内に850マイルを使わないと、そのマイルを失ってしまいます。
また、ANAカードで獲得したマイルはクレジットカードのポイントがANAマイル口座に移行された段階から3年後の月末が有効期限日です。
ANAダイヤモンド会員のみ“無期限”
ANAマイルの有効期限は基本的に3年ですが、ANAマイレージクラブ会員のトップに位置する「ダイヤモンド会員」はANA会員で唯一ANAマイルの有効期限がありません。ダイヤモンド会員になれば無期限でANAマイルを貯め続けることが出来ます。
そのため、ANAマイルの有効期限を延ばしたいと思っているならダイヤモンド会員を目指したいところですが、そのハードルはかなり高いです。
ANA会員のランクは1年間に“フライト”で獲得する「プレミアムポイント」によって決まります。一般会員の一つ上のランクであるブロンズ会員になるだけでも年間3万ポイント必要ですが、ダイヤモンド会員はその3倍以上の10万ポイントです。
プレミアムポイントを10万ポイントを貯めるためには、国際線では東京・ニューヨーク間をファーストクラスで5往復、国内線では東京・福岡間をプレミアムクラスで24往復する必要があります。ダイヤモンド会員になるためには、かなりの投資が必要になってくるので、月に何度も出張で飛行機を利用するサラリーマンや旅行が仕事になっているような人でない限り目指すのは現実的ではありません。
ANAマイル有効期限を延長する方法
ANAマイル有効期限を延長する方法は、「ANAマイル口座移行前」のマイル有効期限を延長する方法と「ANAマイル口座移行後」のマイル有効期限を延長する方法があります。
方法①ANAマイル口座移行前のマイル有効期限を延ばす方法
クレジットカードのポイント有効期限ギリギリまでポイントで保有する
ANAマイルの有効期限3年を延長する一番オーソドックスな方法がANAカードのポイントの有効期限を活用する方法です。VISA、マスターカードは「ワールドプレゼント」、JCBカードは「OkiDokiポイント」に一般カードなら2年、ゴールドカードなら3年の有効期間があります。
「マイル自動移行」を選択していると、カードで貯まったポイントは自動的にANAマイルに移行されてしまいますが、「応募方式(都度移行)」を選択しておけば、ポイント有効期限(2・3年)のギリギリまでポイントで保有してマイルへ移行することでANAマイルの有効期限を実質的に2、3年延ばすことが出来ます。
方法②ANAマイル口座のマイル有効期限を延長する方法
ANAマイルをソラチカカードを使ってメトロポイントに交換する
ANAマイルを他社のポイントへ一旦交換することで、他社のポイントサービスの有効期限分だけANAマイルの実質有効期限を3年から延ばすことが出来ます。例えば他社のポイントサービスの有効期限が2年なら最大5年まで延ばすことが可能。先ほど紹介した方法を使えば、「ANAカードの有効期限(2・3年)+他社ポイント有効期限(2年)+ANAマイル有効期限(3年)=7・8年」と長くANAマイルを保有することが可能です。
ANAマイルを交換出来るポイントは「メトロポイント」、「ナナコポイント」、「Tポイント」、「楽天スーパーポイント」と様々ありますが、メトロポイントがおすすめ。
どのポイントも「ANAマイル→他社ポイント」への移行はx1倍で可能ですが、「他社ポイント→ANAマイル」への移行倍率は1を下回ってしまいます。多くのポイントはx0.5で、元々貯まっていたマイルが半分になってしまいますが、メトロポイントならx0.9で大部分のANAマイルをそのまま戻すことが可能です。また、ANAマイルからメトロポイントへ、メトロポイントからANAマイルへ交換するためには「ANA To Me CARD PSMO JCB(通称ソラチカカード)」が必要です。
この方法なら、メトロポイントの有効期限の2年分延ばすことが出来ます。
ANAスカイコインに交換する
有効期限切れまじかのマイルを無駄にしないためにANAスカイコインへと交換する方法もあります。ANAスカイコインはANA航空券・旅行商品購入時に使えるANA専用のお金です。「1コイン=1円」として使えるので、有効期限切れ近くのANAマイルはスカイコインへと交換しておくと良いです。
Tポイントや楽天ポイント、nanacoポイントへ交換するという方法もありますが、それらと交換する場合、「10,000マイル単位」と決まっているので、1マイル単位で交換できるスカイコインが便利です。
また、スカイコインは交換するマイル数、会員ステイタス、保有するANAカードの種類によって交換倍率が異なり、最大1.7倍(最低1倍)で交換可能です。
ANAマイル有効期限を無期限にする方法
ANAマイルの有効期限をのばすだけではなく、無期限にする方法もあります。無期限にする方法としてダイヤモンド会員を目指すという方法もありますが、もっと現実的な方法があります。それが、「ポイントの有効期限が無いクレジットカード」を活用するという方法。
クレジットカードで貯めたポイントの有効期限が無ければ、マイルを使う時までずっとポイントを貯めておくことが出来ます。いざマイルを使うとなった時にポイントをANAマイルへ移行すれば良いので、実質的に無期限でANAマイルを貯め続けることが可能です。
ANAVISAカード、ANAJCBカード、ANAマスターカードはポイントの有効期限がありますが、「ANAアメリカンエキスプレスカード」と「ANAダイナースカード」はポイントの有効期限が無いので、ANAマイルの有効期限を実質的になくすことが可能です。
無期限にする方法①ANAアメリカンエキスプレスカードを使う
年会費 | ポイント有効期限 | ポイント還元率 | マイル還元率 |
---|---|---|---|
7,000円(税抜)/年 | 無し | 1% (100円=1P) |
1% (100円=1P=1マイル) |
マイル移行手数料 | マイル移行時の最小単位 | マイル移行時の年間上限 | |
6,000円(税抜)/年 | 1,000P (1,000マイル) |
40,000P (40,000マイル) |
「ANAアメリカン・エキスプレス・カード(ANAアメックス)」は、ポイントをANAマイルへ移行出来る「ポイント移行コース」へ登録をすることで、ポイントを有効期限無しに貯めることが出来ます。ANAアメックスでポイントを貯めれば、実質的にANAマイルが有効期限無しに。
ANAマイルを効率的に貯められるカードの中で、ポイントを無期限で貯められるカードは数少ない。その中でも年会費を安く利用出来るのがANAアメックスです。ANAアメックスゴールドもありますが、同じ還元率1%で年会費が高い(税別31,000円)ので、通常のANAアメックスカードがおすすめです。
無期限にする方法②ANAダイナースカードを使う
年会費 | ポイント有効期限 | ポイント還元率 | マイル還元率 |
---|---|---|---|
27,000円(税抜)/年 | 無し | 1% (100円=1P) |
1% (100円=1P=1マイル) |
マイル移行手数料 | マイル移行時の最小単位 | マイル移行時の年間上限 | |
無料 | 1,000P (1,000マイル) |
無し |
「ANAダイナースカード」はANAアメックス同様にポイント有効期限が無いので、実質的にANAマイルを無期限で貯めることが可能です。
ANAダイナースカードはANAアメックスゴールドと並ぶ上級カードで、年会費は高い(税別27,000円)。ただし、マイル移行手数料が無料で、マイル移行時の年間の上限も無いので、たっぷりとマイルを貯めてどかっと一気にマイルを使うことが可能です。
夢の長距離国際線の上位クラスの航空券のマイルを貯めるなら、ANAダイナースカードがおすすめ。
マイルの有効期限を延ばせば長距離国際線のビジネスクラス・ファーストクラスも夢じゃない!
ビジネスクラス:75,000マイル
ファーストクラス:150,000マイル
ANAマイル有効期限は3年なので、ANAカード(100円=1マイル)を使って年間200万円の決済をしたとして貯まるマイル数は2万マイル程度。3年で貯まるマイル数は6万マイルが限界。でも、ANAマイルの有効期限を延長したり、無期限にしたりすることで、もっとたくさんのマイルを貯めることが出来ます。そうすれば、今ままで夢の夢だった長距離国際線のビジネスクラス、ファーストクラスの特典航空券を買うことも可能です。
夢の長距離国際線の上位クラスの特典航空券をゲットするためにも、ANAマイルの有効期限を延ばす方法、無期限にする方法を活用してみましょう。