ジェットスターの航空券を予約する際に、必要に応じて基本運賃(スターター)にオプションを追加する必要があります。オプションは、いくつかの人気オプションをセットで選ぶことが出来る「オプションセット」と「機内手荷物オプション」、「受託手荷物オプション」、「座席指定オプション」といったものがあります。
これらのオプションを追加すると運賃にオプション料金が追加されるので、運賃額は上がりますが、より快適に、より便利にジェットスターを利用することが出来ます。また、初めてジェットスターを利用する際はどのオプションが本当に必要なオプションかどうかわからないことも多いと思います。そこで、この記事では、ジェットスターのオプション選びの際に参考となるよう、各オプションについて詳しく紹介しています。
ジェットスターのチケット購入時のオプション選択の流れ
1.予約便を選択
ジェットスターの航空券を予約する際、まずはジェットスターホームページで搭乗人数、出発地、到着地、出発日(往路・復路)を選択して空席照会を行います。空席がある便が表示されるので、希望時間帯の便を選択します。
2.オプションセットを選択
予約便を選択した後は、追加するオプションセットを選択します。オプションセットは「フレックスBiz(2,000円)」、「ちゃっかりPlus(2,000円)」、「しっかりMax(4,000円)」の3種類。それぞれ機内へ持ち込める手荷物の重量や預けられる手荷物の重量、座席指定の可否や無料で指定出来る座席の種類、予約便の変更手数料の有無、払い戻し可否といった点で違いがあります。
これら3種類の中から追加したいオプションセットが見つかったら追加します。もちろん、オプションセットが不要な場合は追加する必要はありません。
3.手荷物オプションを選択
オプションセットの後は手荷物オプションを選択します。手荷物オプションは機内へ持ち込める手荷物をプラス3kg増やすものと、預け入れる手荷物を15~40kgに増やすものがあります。基本運賃では預け入れ手荷物は運賃に含まれていないので、預け入れる手荷物がある場合は受託手荷物オプションを追加する必要があります。
4.座席指定オプションを選択
手荷物オプションの後は座席指定オプションを選択。窓側や通路側に座りたい、一緒に搭乗する家族や友人で隣同士に座りたいといった場合は座席を指定する必要があります。基本運賃では座席指定は有料。希望の席に座りたい場合は座席指定オプションを追加します。
5.その他オプションを選択
座席指定オプションの後は、機内での食事や空港近くの駐車場、レンタカーといったオプションを選択します。もちろん不要の場合は追加する必要はありません。
6.支払い
全てのオプションを選択し終わったら、クレジットカード、バウチャー、キャリア決済、コンビニ払い、ATM払い、ゆうちょ銀行やネットバンキングでの支払いといったものから支払い方法を選択し航空券を予約・購入します。
オプションセット
Starter(オプション無) | フレックスBiz | ちゃっかりPlus | しっかりMax | ||
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料金 | 運賃のみ | 2,000円 | 2,000円 | 4,000円 | |
機内持込手荷物 | 7kg | 10kg | 7kg | 7kg | |
受託手荷物 | 有料 | 10kg | 10kg | 30kg | |
座席指定 | スタンダード | 有料 | 無料 | 無料 | 無料 |
アップフロント・シート | 有料 | 無料 | 有料 | 無料 | |
エクストラ・レッグルーム | 有料 | 有料 | 有料 | 無料 | |
食事 | 有料 | 有料 | 500円分 | 500円分 | |
あんしんPlus/Max | × | × | 〇(見舞金10,000円) | 〇(見舞金20,000円) | |
予約変更 | 日時 | 〇(手数料要) | 〇(当日無料) | 〇 | 〇 |
出発・到着地 | × | × | × | 〇 | |
払い戻し | × | 〇 | × | 〇 | |
JALマイル | × | × | 〇(積算率25%) | 〇(積算率25%) |
※上記は日本国内線利用時。国際線の場合は料金や重量に違いがある場合があります。
ジェットスターのオプションセットは、それぞれのオプションをセットにしたもの。複数の有料オプションをセットにしているので、基本運賃に手荷物や座席指定等のオプションを追加する予定がある人にとっては非常にお得なもの。
オプションセットは「フレックスBiz」、「ちゃっかりPlus」、「しっかりMax」の3種類あり、必要に応じて3種類の中からセットプランを選びます。それぞれセットに付いているオプションが違うので、自分に必要なオプションセットを選択するようにしましょう。また、基本運賃のみでどのオプションも不要な場合、オプションはセットではなく個別に追加するといった場合はオプションセットを追加する必要はありません。
Starter(基本運賃)
Starter | |
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こんな人にオススメ | オススメ出来ない人 |
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基本運賃は“安さを重視”する人にオススメ。オプションセットを追加しないので、ジェットスターのチケットを一番安く買うことが出来ます。日帰り旅行や1泊旅行といった荷物が少ない旅行では、手荷物も7kg以内、受託手荷物も無しで問題無し。座席にこだわりがない人や一人旅で座席を指定する必要がない場合なども座席指定が出来ないのも問題にありません。基本運賃はとにかく安く飛行機で移動出来るのが魅力。
オプションを選択せず基本運賃のみで搭乗するデメリットは、旅行に持っていく荷物が限られること。荷物を預けることは出来ないので、旅行の荷物は全て7kg以内に抑えて機内へ持ち込む必要があります。さらに座席指定もできないので家族や友人と旅行の際も隣同士になる保証はありません。予約便を変更する際は変更手数料(3,240円)が必要で、キャンセルでの払い戻しは不可となっています。
フレックスBiz
フレックスBiz | |
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こんな人にオススメ | オススメ出来ない人 |
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フレックスBizは出張利用するビジネスマン向けに用意されたオプションセットです。基本運賃では予約便の日時を変更する場合は変更手数料が必要ですが、フレックスBizなら出発日当日に出発便の時間帯を無料で変更することが可能です。変更手数料も差額運賃の支払いも不要。また、出発日前日までに変更する際は差額運賃のみ必要となりますが変更手数料はかかりません。さらに座席指定でも機内前方の「アップフロント・シート」を無料で指定出来るので、忙しいビジネスマンにとっては大変有難いオプションセットです。手荷物も機内へ10kgまで、預け入れも10kgまで可能なので、連泊でも出張にも対応。
フレックスBizの気になるデメリットは、基本運賃に2,000円が上乗せとなること。また、日帰り出張のように荷物が少ない場合や予定変更が限りなくゼロに近い場合は、含まれるオプションが無駄になってしまいます。
ちゃっかりPlus
ちゃっかりPlus | |
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こんな人にオススメ | オススメ出来ない人 |
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ちゃっかりPlusはジェットスターのオプションセットの中で一番人気の定番のもの。ちゃっかりPlusはセット内に受託手荷物と座席指定が含まれているので、大手航空会社のように安心して搭乗することが出来ます。受託手荷物は10kgまで、座席指定はスタンダードシートを選ぶことが出来ます。荷物が多い2泊以上の旅行やお土産をいっぱい買う場合、家族や友人と一緒に飛行機に乗る時も安心です。また、予約はチェックイン開始時刻(国内線は出発予定時刻2時間前)までは日時変更と出発・到着地の変更が可能です。もちろん差額運賃は支払う必要はありますが、変更手数料は必要ありません。直前まで予定を変更出来るのも安心できるポイント。
さらに、台風やジェットスターの都合等で欠航や遅延となった際は、「あんしんPlus/Max」がセットに含まれていることで、見舞金(10,000円)を受け取ることが出来ます。
ちゃっかりPlusの気になるデメリットは、基本運賃に比べて2,000円高くなること。セット内に含まれるオプションを有意義に活用する場合はお得ですが、手荷物を預けない場合や座席を指定しない場合、予定を変更する可能性が無い場合などは割高となってしまいます。また、ちゃっかりPlusはフレックスBizとしっかりMaxと違って払い戻しは不可です。
しっかりMax
しっかりMax | |
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こんな人にオススメ | オススメ出来ない人 |
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ジェットスターのオプションセットの中で一番高いのが「しっかりMax」。セットには、受託手荷物(30kg)、座席指定(全席)、食事(500円分)、あんしんPlus/Max(欠航・運休時の補償)、予約便の変更可、払い戻し可といった全てのオプションを含んでいます。
しっかりMaxのデメリットは、とにかく高いこと。含まれるオプションが多いのは良いですが、しっかりMaxを付けると運賃が2倍近くになってしまうこともあります。また、全てのオプションを有意義に活用出来るシーンはそれほど多くないので、しっかりMaxを選ぶ人はほとんどいません。
機内手荷物オプション
機内手荷物オプション | |
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7kg | +3kg |
無料 | 1,200円 |
※東京・札幌区間利用時
ジェットスターの機内へ持ち込める手荷物は、手荷物1個と座席下に収まる程度の身の回り品(ハンドバッグ、ショルダーバッグ、ノートPC等)1個の計2個。また、基本運賃の場合は重量は2個合わせて7kgまでと決まっています。「フレックスBiz」を選んでいる場合は10kgまで持ち込むことが可能ですが、「ちゃっかりPlus」や「しっかりMax」の場合は基本運賃同様に7kgまで。
もし、機内へ持ち込む手荷物が7kgを超える場合は「+3kg」のオプションを利用することで、計10kgまで機内へ持ち込むことが可能となります。基本運賃のみで考えている人は、荷物を預けることが出来ないので、事前に機内持込手荷物が「7kg」を超えないかどうか確認しておきましょう。
「ちゃっかりPlus」や「しっかりMax」は荷物を預けることが出来るので、機内へ持ち込む手荷物がよっぽど多くない限りは、このオプションは不要です。
受託手荷物オプション
受託手荷物オプション | |||||
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15kg | 20kg | 25kg | 30kg | 35kg | 40kg |
1,500円 | 1,700円 | 2,350円 | 2,550円 | 3,200円 | 3,400円 |
※東京・札幌区間利用時
空港チェックインカウンターで預ける荷物「受託手荷物」はオプションで重量を増やすことが可能です。基本運賃の場合は受託手荷物は含まれていないので、スーツケースやバックパック等機内へ持ち込むことが出来ない大きい荷物を預ける場合は、受託手荷物をオプションとして追加する必要があります。通常は「15kg」、お土産をたくさん買う場合や荷物が多いなら「20kg」だと安心。
「フレックスBiz」と「ちゃっかりPlus」は10kgまで、「しっかりMax」は30kgまで無料で付いていますが、このオプションを追加することで受託手荷物の重量を増やすことが出来ます。
座席指定オプション
座席指定料金 | ||
---|---|---|
スタンダードシート | アップフロントシート | エクストラレッグルームシート |
490円 | 690円 | 1,190円 |
※東京・札幌区間利用時
ジェットスターのエコノミークラスは基本となる「スタンダードシート」、機内前方に位置する「アップフロント・シート」、スタンダードシートよりも足もとが広い「エクストラ・レッグルーム・シート」の3種類の席があります。窓側や通路側、家族や友人の隣といったように座席を指定したい場合は座席指定料金を支払います。座席指定料金はスタンダード、アップフロント、エクストラレッグルームと座席によって変わります。
基本運賃は全ての座席が有料となっていますが、「フレックスBiz」はスタンダードとアップフロントは無料。「ちゃっかりPlus」はスタンダードのみ無料で、「しっかりMax」は全ての席を無料で指定することが出来ます。また、座席を指定しない場合は、ランダムで座席が決まるので、友人や家族と一緒にチェックインをしても隣同士で座れる保証はありません。隣同士で座りたい場合や窓側や通路側等に希望がある場合は必ず座席指定を行いましょう。
その他オプション
- 食事
- 駐車場
- レンタカー
ジェットスターでは、手荷物や座席指定といったオプションだけではなく、機内での食事、空港近くの駐車場、レンタカーもオプションとして申し込むことが可能です。これらのオプションが必要な場合は追加すると良いでしょう。
最後に
ジェットスターは安いだけではなく、様々なオプションを用意しているので、オプション次第でより快適にジェットスターを利用することが出来ます。ただし、オプションを追加すると基本運賃にオプション料金が上乗せとなりチケット代が高くなっていくので、出来るだけ不要なオプションは削り、本当に必要なオプションだけを追加するようにしましょう。また、複数オプションを付ける場合は、オプション個別で追加するのではなくオプションセット(フレックスBiz、ちゃっかりPlus、しっかりMax)を利用するのがお得な場合も多いです。
オプションセットを追加するなら、出張や仕事利用ではフレックスBiz、家族や友人との旅行や2泊以上の旅行にはちゃっかりPlusがオススメです。また、日帰り旅行や一泊旅行、一人旅はオプション無しの基本運賃のみでも大丈夫です。