飛行機のキャンセル待ちで搭乗する方法

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希望の便の飛行機が満席の場合はキャンセル待ち(空席待ち)をする方法があります。通常は満席で乗れない場合でもキャンセル待ちをすることで搭乗出来る可能性があります。もちろん必ずしも希望通りに搭乗出来るとは限りませんが、航空券を事前にキャンセルする人や当日チェックインや保安検査の締め切りに間に合わず搭乗出来ない人が一定数いるので、搭乗出来る可能性は十分にあります。

この記事では、搭乗日前々日(前日)までのキャンセル待ち方法と、搭乗日当日に直接空港に行って空席待ちをする方法の二つを紹介しています。各キャンセル待ちの手順も詳しく紹介しているので、是非参考にしてみてください。

飛行機のキャンセル待ちの方法は2通り

前々日・前日まで 当日
空席待ちサービス申込 空港で空席待ち

ネットの空席待ちサービスを申込み

搭乗日前々日(前日)までのキャンセル待ちは、ANAやJAL、エアドゥのホームページで「空席待ち」を申し込む方法があります。通常、満席になってしまった便は、新たに予約を入れることは出来ませんが、空席待ちが可能な便に限り空席待ち(キャンセル待ち)申し込みが可能です。

空席が出ると、登録したメールアドレスにお知らせが届くので、前々日(前日)までのキャンセル待ちは、各航空会社のインターネット空席待ちサービスを利用してみましょう。

空港で空席待ちする

搭乗予定日当日のキャンセル待ちは、空港で直接キャンセルを待つ方法があります。空港に行って空席待ちカウンターで待機していれば空席が出た時にそのまま搭乗することが出来ます。

搭乗券を持っていない人はもちろん、既に便の予約はしてるものの、仕事や用事が早く終わって、予約便よりも早い便に乗りたいという場合も空港での空席待ちが利用出来ます。また、国内線の500人以上が搭乗出来る大型機の場合は当日空席が出る可能性が高いです。

ネットでキャンセル待ちをする方法

手順

1.航空会社HPで空席照会

まずはANAやJAL等航空会社のホームページ、スマホページで空席照会を行います。希望する便が空いていないか確認してみてください。

2.希望する便の「キャンセル待ち」を選択

希望の便が空いていない場合は、キャンセル待ちが可能かどうかを確認します。「満席」や「×」と記載されている場合は残念ながらキャンセル待ちは出来ません。

一方、キャンセル待ち可能は切符はキャンセル待ち申し込み可能です。ANAは「空席待ち」、JALは「グレーの□マーク」がある場合は空席待ち申し込みしてみてください。空席待ち申し込みは申込者情報を入力するだけの簡単なものです。

3.空席が出たならメールでお知らせが届く

希望便に空席が出た場合は登録しているメールアドレスに予約情報が届きます。

4.予約を確定し購入期限内にお金を支払う

メールが来た段階では予約確定していないので、確認期限までに予約確定をしましょう。また、予約後も購入するまで購入期限(予約確定日含む3日以内)があるので、早めに支払いを済ませておきましょう。期限までに予約確定、支払いが出来ないと空席を確保する権利を失います。

5.座席確保

航空券代を支払い座席を確保出来たら、後は搭乗日に搭乗するだけです。通常の航空券同様、搭乗日当日にeチケットお客様控えや予約番号(確認番号)を持参して自動チェックイン機で搭乗手続きを済ませれば搭乗券を受け取れます。

申し込みの条件

ANA JAL エアドゥ
対象 ANAマイレージクラブ会員 JALマイレージクラブ会員 MyAIRDO会員
申込・預かり期限 搭乗日2日前まで 搭乗便24時間前まで 搭乗日2日前まで
申込人数 本人含む大人6名と同伴幼児2名まで

インターネットでの事前のキャンセル待ちの申し込みは、各航空会社ともに条件があります。基本的に航空会社のマイレージクラブ会員であることが条件です。会員ではない場合は空席待ち申し込みは出来ません。

ただし、会員登録は年会費や入会金無料で登録できるので、空席待ちサービスを利用したい場合は登録しておくと良いでしょう。

満席とキャンセル待ちの違い

「満席」は空席待ち申し込み不可で、「キャンセル待ち」の席は空席待ち申し込み可能。どちらも搭乗出来る定員以上の予約が入っているのは同じ。なのに、空席待ちが出来る席と出来ない席があるのはなぜか。満席とキャンセル待ちの席の違いは何か。

満席とキャンセル待ちの大きな違いは、キャンセル率の違い。過去の傾向からキャンセル率が高い時期や時間帯、区間の航空券はキャンセルが出ることを想定してキャンセル待ちを受け付けます。一方、キャンセル率が低い便は、キャンセル待ちの受付をする必要が無いので、空席待ち受付を不可として満席とします。

当日までにキャンセルが出やすいタイミング

ANA

ANAの航空券でキャンセルが出やすいタイミングは、キャンセル料が発生するタイミングと、キャンセル料が引きあがるタイミングです。ANA定番の早割チケット「SUPER VALUE(旧旅割)」は、搭乗日55日前まではキャンセル料(取消手数料)は発生しませんが、搭乗日54日前になるとキャンセル料が発生します。そのため、搭乗日55日前のタイミングでキャンセルが発生しやすい。

さらに、搭乗日45日前、28日前、14日前はキャンセル料がそれぞれ10%ずつ引きあがるので、このタイミングもキャンセルが発生しやすい。さらに、出発時刻を過ぎるとキャンセル料は100%となるので、午前中の便のキャンセルは前日の夜までに発生しやすい。

ANA(SUPER VALUE)のキャンセル料率
日にち キャンセル料
~55日前 無し
~45日前 30%
~28日前 40%
~14日前 50%
~出発時刻 60%
出発時刻以降 100%

JAL

JALの航空券のキャンセルは、購入期限日に発生しやすい。航空券は予約後、購入期限(予約日含め3日以内)に支払いを済ませないと自動的にキャンセルとなります。そのため、購入期限を過ぎた日付が変わった頃にキャンセルによる空席が出やすいです。

特にJALの人気チケットである「先得」、「特便」の購入期限日を過ぎたタイミングで空席が発生しやすい。

JALの購入期限日
運賃 予約期限日 購入期限日
ウルトラ先得 75日前 73日前
スーパー先得 55日前 53日前
先得割引タイプB 45日前 43日前
先得割引タイプA 28日前 26日前
特便割引21 21日前 19日前
特便割引7 7日前 5日前
特便割引3 3日前 1日前
特便割引1 1日前 1日前

当日空港でキャンセル待ちする方法

手順

1.予約変更可能チケットを持って空席待ち受付センターへ

当日空港でキャンセル待ちする場合は、予約変更可能チケット(オープンチケット含む)が必要です。ANA、JALは航空券無しに空港で空席待ちをすることは出来ないので、必ず予約変更可能チケット(普通運賃、小児運賃、往復運賃など)が必要。「SUPER VALUE」や「先得」のチケットを持っていて、早い便へ変更したくても多くの早割チケットは変更不可なので、キャンセル待ちで早い便に変更することは出来ません。

まだ、航空券を持っていない場合は、「オープンチケット」を購入しましょう。オープンチケットは搭乗区間のみを指定し、便の予約は無いチケットです。オープンチケットは当日空港でキャンセル待ちしても空席が出なかった場合は空港で手数料無しで払い戻すことが可能です。

2.空席待ち整理券を受け取る

予約変更可能チケット(オープンチケット含む)を持って空席待ち受付カウンター又は自動チェックイン機へ行き“空席待ち整理券”を受けとってください。整理券には種別、整理番号、行き先、日付、呼び出し場所、呼び出し予定時刻などが記載されています。

3.保安検査を受ける

整理券を受け取った後は、通常の搭乗時同様保安検査へ向かいます。預け入れる手荷物は、まだ搭乗する便が確定していないので持ったまま保安検査へ向かいます。保安検査の係員に空席待ちであることを明示するために整理券を提示してください。

4.空席待ちカウンターで待機する

保安検査を通過し制限エリア内に入ったら、搭乗口近くの空席待ちカウンターで待機します。

5.出発時刻20分前から呼び出し

呼び出し予定時刻になったら、空席が出た場合に限り整理券の種別番号と整理番号が呼ばれます。

6.受託手荷物を預けて搭乗する

空席が出て見事整理券の番号が呼ばれたら持っている預け入れ用手荷物をカウンターや搭乗口の係員に預けて飛行機へ搭乗します。

優先順位に注意!

種別 ANA JAL
S ダイヤモンドサービスメンバー JMBダイヤモンド・JGCプレミア・oneworldエメラルド
A プラチナ・ブロンズサービスメンバー、スーパーフライヤーズカード会員、スターアライアンスゴールド・シルバーメンバー JALグローバルクラブ・JMBクリスタル・oneworldサファイア・oneworldルビー
B 一般 一般

空席待ちをする場合、優先順位に注意しておきたい。同じ区間の空席待ちが2人以上いる場合は、先着順ではなく、「種別S→種別A→種別B」という順番で搭乗出来ます。マイレージの上級会員は優先的に搭乗出来るものの、一般の人は一番最初に整理券を受け取ったとしても、その後種別S、種別Aの人が同じ区間で整理券を発行した場合、種別S、種別Aの人の後となります。もちろん、同じ種別の場合は、優先順位は整理券の番号が若い順(先着順)です。

同じ区間で空席待ちをしている人が複数いる場合、種別Sや種別Aの人は搭乗出来る可能性は高いですが、種別Bの一般の人は搭乗出来る可能性が低くなります。

ANAのホームぺージでは現在の種別ごとの空席待ち人数の確認が可能。空席待ち整理券発行状況照会で「出発地」と「到着地」を入力して確認してみましょう。

スカイマークは完全先着順!航空券無しで空席待ちが出来る

ANA、JAL、エアドゥの場合は空席待ちの優先順位はステータスが高い人が優先される仕組み。一方、スカイマークの空席待ちは完全先着順。空港で一番最初に空席待ち希望をした人が優先される仕組みなので、ANAやJALのステータスを持っていない人はスカイマークで空席待ちするのもオススメ。

さらにスカイマークは搭乗券不要。ANA、JALは予約変更可能なチケットを持っていない場合はオープンチケットの購入が必要です。一方、スカイマークは空席待ちする段階から航空券を買う必要はありません。空港カウンターへ行って空席待ちカードを受け取り、空席が出て搭乗する意思を示した段階で初めて運賃を支払います。

LCCはキャンセル待ちは不可

ピーチ、ジェットスター、バニラエア、春秋航空日本を始めとするLCCは、キャンセル待ち(空席待ち)は不可です。事前にネットで空席待ちを申し込むことも、当日空港で空席待ちをすることもできません。

LCCの希望区間が満席で乗れない場合は、随時ホームページで空席が出るかどうかを確認するか、当日空港で空席が出ていないかどうか確認する必要があります。

最後に

飛行機のキャンセル待ちは必ずしも希望通り搭乗出来るとは限りません。ただし、ネットでのキャンセル待ちの申し込みをしておけば空席が出た場合にメールが届くので、随時ホームページで空席をチェックしていなくても空席が出たらすぐに確保することが出来ます。

また、当日空港で待つ場合でも十分搭乗出来る可能性はありますので、どうしてもこの日に飛行機に乗りたいという場合はキャンセル待ちを利用してみましょう。