ジェットスターのメイン機であり、他のLCCも多く採用しているエアバス社のA320のおすすめの座席はどこなのか。おすすめ出来る席は、窓からの景色を楽しみたいのか、足元ゆったりと座りたいのか、静かな座席で眠りたいのか、その人の希望によって大きく変わってきます。そのため、この記事では景色重視派の人へ、足元ゆったり重視派の人へ、静かな環境重視派の人へ、それぞれのおすすめの座席を紹介しています。
また、全180席の1列目から30列目まで、A席からF席まで、それぞれのメリット・デメリットも詳しく紹介しているので、是非座席選びの参考にしてみてください。
日本人が多く利用するのは全180席仕様の“A320”
ジェットスターでは、ジェットスター航空、ジェットスター・ジャパン、ジェットスター・アジア航空、ジェットスター・パシフィック航空とそれぞれで保有している機材が違い、路線によって使用する機材(航空機)も違ってきます。もちろん機材が違えば、座席数や座席の配列も大きく異なってくるので、どの機材に乗るかによっておすすめの座席は大きく違ってきます。
ジェットスターでは、ボーイング社の「B787-8(335席)」、エアバス社の「A320(180席)」、「A321(180席)」、ボンバルディア社の「Q300(220席)」を保有していますが、その中で私たち日本人が多く利用するのが近・ちゅう距離用旅客機「A320」です。
A320は、日本の国内線、アジア間の国際線に使われているので、国内旅行や台北、上海、バンコク、シンガポールとアジア旅行へ出かける際にA320に搭乗します。一方、ケアンズやメルボルン、ゴールドコーストといったオーストラリア旅行へ出かける際はA320ではなく長距離用旅客機「B787-8」です。オーストラリア、ニュージーランド方面以外へ向かう場合は基本的にA320です。
座席は広さはANA・JALに比べると狭いけど、他のLCCとは変わらない
航空会社 | シートピッチ | 座席数 | 縦列 | 横列 |
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ジェットスター | 71cm | 180席 | 30列 | 6列(3列x2) |
ピーチ | 71cm | 180席 | 30列 | 6列(3列x2) |
ANA | 79cm | 166席 | 28列 | 6列(3列x2) |
スターフライヤー | 91cm | 150席 | 25席 | 6列(3列x2) |
ジェットスターの座席は大手航空会社ANAやJAL、中堅航空会社スカイマーク、エアドゥ、ソラシドエア、スターフライヤーに比べると狭い。ANAは同じエアバス社A320の座席数を166席に指定し縦列は28列。一方、ジェットスターは多くの乗客を確保するために座席数は180席で縦列は30列にしています。そのため、ジェットスターでは座席の前後の間隔が狭く、一般航空会社の標準的なシートピッチである「79cm」に対し8cm短い「71cm」。
通常は足元にあるシートポケットを上の位置にして足元のスペースは確保してあるため、身長170cmぐらいまでの人であればゆったりと座ることが出来ます。しかし、180cmを超える人は膝が前の座席についてしまうため窮屈さを感じます。
また、ジェットスターの座席は一般航空会社に比べると狭いですが、ピーチを始めとするLCCと比べると変わりはありません。
ジェットスターの座席は3つのグレードがある
ジェットスターの座席は、「スタンダード」、「アップフロント」、「エクストラ・レッグルーム」と3つのグレードがあります。
スタンダードシート:138席
スタンダードシートはジェットスターの基本となる座席です。180席中138席がスタンダードシートで、多くの人がこのシートを利用しています。
アップフロントシート:27席
アップフロントシートは機体前方の席です。早く飛行機を降りることが出来るのとエンジン音が静か、揺れも少ないということで人気がある席です。
エクストラ・レッグルームシート:15席
エクストラ・レッグルームシートは、足元が広い席です。1列目のA~CがCAさんと対面で座るシートで足元が広い。12列目と13列目は非常口席なので、こちらも足元が広めになっています。身長が高い人や足を伸ばしてゆったりと座りたいという人に人気。
座席指定料金はスタンダードが一番安く、エクストラレッグルームが一番高い
路線 | スタンダード | アップフロント | エクストラ・レッグルーム |
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東京・札幌 | 490円 | 690円 | 1,190円 |
東京・大阪 | 490円 | 790円 | 990円 |
東京・福岡 | 550円 | 750円 | 990円 |
東京・那覇 | 590円 | 690円 | 1,190円 |
ジェットスターは座席を指定する場合、基本有料です。「フレックスBiz」はスタンダードと「アップフロント、「ちゃっかりPlus」はスタンダードのみ、「しっかりMax」は全席無料で指定可能ですが、基本運賃である「Starter」では全ての座席で座席指定する際は追加料金が発生します。
その際の料金は路線や時期によって異なりますが、機体真ん中から後方に当たるスタンダードシートが最も安く、機体前方のアップフロントが真ん中の価格帯で、足元が広いエクストラレッグルームが一番高い料金設定となっています。
窓側・真ん中・通路側席の各座席のメリット・デメリット
窓側(A・F)
メリット | デメリット |
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ジェットスターの1~30列目のAとF席は窓側席。
窓側の一番のメリットは景色を楽しめること。それと自分だけのちょっとした空間を作り、くつろぐことが出来るのも魅力。トイレに行きにくいというデメリットはありますが、飛行時間の短い国内線であれば搭乗前にトイレに行っておけば問題無し。
真ん中(B・E)
メリット | デメリット |
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1~30列目のBとE席は真ん中席。
真ん中席は左右両隣に人がいるので、座席の狭いジェットスターではより窮屈間を感じます。そのため窓側と通路側に比べて一番の不人気席。比較的席が空いているので予約しやすいというメリットはありますが、それ以外はほとんどメリットが感じられない席です。
通路側(C・D)
メリット | デメリット |
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1~30列目のCとD席は通路側。
通路側席の一番のメリットは自由に動けること。隣の人に気兼ねなく立ち上がれるので、トイレに行きやすい。また、通路側に少し体を出すことが出来るのでスペースを広く確保できるのも魅力。ただし、隣の人が何度も立ち上がるようだと面倒です。
1列目~30列目の各座席のメリット・デメリット
1列目:エクストラレッグルーム&アップフロント
メリット | デメリット |
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ジェットスター機内で一番前が広いのが「1A」と「1B」、「1C」の3席です。入口すぐの場所にある席で目の前に何もないので、足を伸ばすことが出来ます。ただし、この1A~1Cの席は「エクストラ・レッグルームシート」と言ってジェットスターの座席で一番高い席です。また、CAさんと対面のお見合い席でもあり、人によっては嬉しい席でもあり、気まずい席でもあります。
同じ1列目でも「1D」と「1E」、「1F」は「アップフロントシート」で、目の前にギャレー(調理場)の壁があり、エクストラレッグルームシートほど足元は広くない。もちろん、1列目なので2列目以降のアップフロントシートに比べると前との間隔は広いものの、前の座席下に足を入れることが出来ないという側面もあります。
この1列目で一番注意しておきたいのが、手荷物は離着陸時において一切足元に置けないこと。全て上の収納棚にしまう必要があります。
2~5列目:アップフロント
メリット | デメリット |
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2列目から5列目の座席はアップフロントシートで、スタンダードシートよりも料金は高い。しかし、機体前方席で目的地到着後すぐに飛行機を降りることが出来る。そのほかにも、エンジンから遠く比較的静かで揺れも少ない。すぐ近くにはトイレもあるので、非常に快適なシートです。
6~11列目:スタンダード
メリット | デメリット |
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6~11列目は一番安いスタンダードシートで機体前方よりに座ることが出来るので人気の座席。後方のスタンダードシートに比べて機体の揺れが少なく、音も静か。
ただし、11列目は後ろが非常口になっているのでリクライニングは出来ないので要注意。
12・13列目:エクストラレッグルーム(非常口席)
メリット | デメリット |
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ゆったりと座りたい人に人気の席が12列目と13列目。この座席はエクストラレッグルームで、足元が広め。また、1列目のエクストラレッグルームと違って機体真ん中の座席なので、気兼ねなく座れるのも良いところ。
人気の座席ですが、デメリットも多いので要注意。大きなデメリットは非常口席にあたるため、荷物は足元に置けず全て収納棚に入れる必要があること。また、翼の上の座席のため景色を楽しむことは難しい。さらに12列目はリクライニングが出来ない仕様になっているので要注意。逆に13列目は前の席がリクライニング出来ないので快適。
14~19列目:スタンダード
メリット | デメリット |
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14~19列目のスタンダードシートは機体真ん中に位置する座席で、後方席に比べて早く降りることが出来る、揺れが少ないといったメリットがあります。また、前方席に比べて座席を確保しやすい席です。
ただし、注意点として座席は翼の上に位置するので窓から翼が見えて真下が見えないので景色は良くありません。またエンジン近くで音は比較的うるさい。さらにトイレは前に1つ、後ろに2つなので、一番トイレから遠いエリアです。
20~30列目:スタンダード
メリット | デメリット |
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20~30列目の後方席は前方席に比べて機体の揺れが大きい、飛行機を降りるのが遅くなるといったデメリットがあります。そのため他の座席に比べると不人気で、最後まで余る座席ゾーン。
ただし、その不人気な席のため、隣2席が誰もいないという場合も多いので横3席をまるまる一人で独占出来るというメリットもあります。トイレもすぐ後ろに2つあるので、トイレが近い場合も安心です。
窓からの景色を重視するならおすすめはココ!
飛行機の窓から見える上空、真下の景色を楽しみたいなら、「1・2・5・8・24・27・30列目」の「A・F席(窓側席)」がおすすめ。
ジェットスターの窓は全ての座席で丁度真横に窓が来るようになっているのではなく、各座席ごとに窓の位置は微妙にずれています。1~30列の中で丁度良い真横の位置に窓があるのが“1・2・5・8・13・15・18・21・24・27・30列目”です。そして、その中で翼の上ではない席が「1・2・5・8・24・27・30列目」というわけです。
足元広々と座りたいならおすすめはココ!
身長が175cm以上でLCCは苦手という人や、脚を伸ばしてゆったりと座りたいという人には「1A~1C」がオススメ。この3席はジェットスターの座席の中で一番足元が広い席です。
また、その次には12列目と13列目の非常口席が足元が広いのでおすすめ。
静かな席でゆっくり休みたいならココ!
静かな席で音楽を楽しんだり、睡眠をとったりとゆったりとした時間を過ごしたい人には「2~28列目と24~27列目」の窓側(A・F席)がおすすめ。
飛行機は前方の方が音が静かなので、2~8列目がおすすめ。1列目はCAさんが近く足元に荷物を置いていると注意を受けるなど何かと気を遣いやすいので2列目以降がベスト。また、9列目~23列目は割とエンジンが近い席なので、後方では24~27列目がおすすめ。28~30列目は後ろのトイレが近いということで27列目までが良いでしょう。
また、トイレに行く人やCAさんが移動する通路側席よりも窓側席の方がゆったり出来るので、AとF席がおすすめです。
座席指定するならネットがおすすめ!具体的な方法はコチラ!
座席指定をするならネットで指定するのがおすすめ。座席指定は当日空港のジェットスターカウンターでも可能ですが、その場合はネットでの指定に比べて割高な料金がかかります。そのため、座席を指定する場合はあらかじめネットで予約しておくのがおすすめです。特に予約時に指定しておくのが一番お得です。
座席指定の手順
1.座席指定へ
ジェットスターでチケットを予約する際、希望の便を選択し、オプションセットや手荷物オプションの選択が終わると座席指定オプションの画面へと続きます。
2.座席グレード選択
ジェットスターの座席はスタンダード、アップフロント(前方の席)、エクストラレッグルーム(1列目と非常口席)の3つのグレードがあります。その中で希望の座席を選択します。ちなみに料金は「スタンダード<アップフロント<エクストラレッグルーム」の順に高くなっています。もちろん、座席を指定しないなら特にどれも選択しなくて大丈夫です。
3.空席の中から好きな座席を選ぶ
今回は一番安いスタンダードシートを選択。スタンダードシートは青色の「6列~11列と14列~30列」の座席です。ちなみに緑色はアップフロント、紫色はエクストラレッグルーム、グレーは既に予約が入っている又は指定できない席です。
4.希望の座席をクリック
希望の座席が決まったらその座席番号をクリックします。今回は「8A」を選択。
5.座席指定完了
希望の席を選択したら希望の席が丸で囲まれるので、それで座席指定は完了。あとはその他のオプションを選択したり、そのまま購入手続きへと進めていくだけです。また、予約のタイミングで座席をしていなかった場合でも、予約後に座席指定することは可能です。
座席指定しないとどうなる?
「座席指定していないと当日の座席はいつ決まるのか?」、「家族や友人と一緒に搭乗する場合は隣同士で座れるのか?」と疑問に思う人が多いはず。
座席指定をしていない場合、座席が決まるのはチェックインのタイミングです。オンラインチェックイン或いは空港で自動チェックイン機を使ってのチェックイン、カウンターでのチェックイン時にランダムで座席が決まります。そのため、家族や友人と一緒に申し込んでいても席がバラバラになってしまう可能性が高いです。
そのため、家族や友人とジェットスターを利用する際は事前に座席指定を済ませておくのがおすすめです。
最後に
ジェットスターの機内の座席は基本的にピーチとも同じ。そのため、ピーチを利用する人もこちらの記事を参考に自分に合った座席を見つけることが出来ます。ジェットスター、ピーチを始め180席仕様のA320の飛行機を利用する人は是非参考にしてみてください。